“アルプス”という単語は、飛騨・木曽・赤石の日本アルプス(山脈)はもちろん、ミネラルウォーターの枕詞などで、日本ではおなじみです。もともとアルプスとはオーストリアを東端、フランスを西端とし、ヨーロッパ東西に横切る“山脈”のこと。山岳アクティビティが充実するスイスアルプスで、著名な山とはいったいどんなものがあるのでしょうか?
・登山家イモトアヤコ氏登頂でおなじみ「Eiger(アイガー)」
多くのクライマーが登頂に望む、登山家の憧れEiger(アイガー)。この山は、日本人御用達のスイスの観光都市Grindelwald(グリンデルワルト)目の前に隆々とそびえる岩山。スイス中央に広がる山岳エリア・ベルナーオーバーランド(Berner Oberland)一帯のなかでも有名な存在です。
しかしその険しい道程ゆえに、アイガーではこれまで何人もの登山家が命を落としたといいます。先日登山家イモトアヤコ氏のアイガー登頂が話題となりましたが、常人ではそう簡単には達成できない、ただならぬ偉業です。
・ベルナーオーバーラントの人気トリオ「ユングフラウ三兄弟」
“乙女”や“処女”を意味するドイツ語“Jungfrau”。そんな可憐な意味合いの語をあてられたスイスの「Jungfrau(ユングフラウ)」はなんと標高4138m。アイガーと同様にベルナーオーバーラントにあり、山が数十あるエリアのなかでも最高峰を誇ります。
また、ユングフラウとアイガーの間に挟まれた、控えめな佇まいの「Mönch(メンヒ)」は、ドイツ語で“修道士”の意味をもつとか。アイガー、メンヒ、ユングフラウが並んだ、美しい三山は「ユングフラウ三兄弟」「オーバーラント三山」などの愛称をもつ、スイスアルプスのアイドル的存在。この三山を求めてベルナーオーバラントを訪れる人も少なくありません。
・登山家や写真家の憧れ「Matterhorn(マッターホルン)」
ドイツ語で牧草地を指す“matt”と山頂を指す“horn”から名付けられた、標高4478mの名峰。空を突んざくような鋭利なフォルムと、その圧倒的な存在感から、アルピニストの聖地とされています。Zermatt(ツェルマット)などの山岳リゾートが集まるヴァリス地方にあります。
この山の周辺に点在する複数の村からは、ヴァリスアルプスを望める展望台へ行けるロープウェイやケーブルカーがのびています。時間帯によってさまざまな表情を見せるマッターホルンは、スイスアルプスの代表格。
天候さえ恵まれれば、きっと見る者に大きな感動を与えてくれることでしょう。
もっと詳しく読む: 山好きなら最低限おさえておきたいスイスの4つの山(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2016/11/08/must-swissalps/