卵かけご飯
グルメな人ならば、誰もが一度は食べてみたいと思い、虎視眈々と予約の席を狙っている焼鳥屋がある。東京目黒にある「鳥しき」だ。食材、仕込み、味付け、火加減、そして調理環境と職人技、そのすべてが完璧に近い。そんなハイクオリティであるにもかかわらず、5000~6000円と、リーズナブルな価格で提供しているという点にも定評がある。
・2か月間じっと待つしかない
火の通り、温度、そして味わいをフルな状態に引き出すため、使用している炭は「紀州備長炭」。あまりにも美味しすぎるため、予約は2か月以上先まで埋まっている。毎月最初の営業日に2か月先の予約を電話で開始するので、それを狙って予約を取り、2か月間じっと待つしかない。
・じっくりと丁寧に焼く
まさに完璧ともいえる焼鳥屋であり、グルメガイドブック「ミシュラン東京」に掲載されるのも理解できる。焼鳥はストップをかけるまで、じっくりと丁寧に焼いて一本一本出されていく。その味たるや、まさに……。
……その焼き鳥の美味しさを語りたいところだが、今回ご紹介するのは焼鳥ではなく卵かけご飯。焼鳥を一通り食べ、ストップをかけたらシメの料理がやってくる。親子丼か卵かけご飯、究極ともいえる選択肢を迫られるが、ここは卵かけご飯を選択しておきたい。濃厚な卵黄の旨味、それを受け入れるために炊かれた飯、ただシンプルに、それだけの味。ただシンプルな、その味がたまらない。
・琥珀がパールを包むかのよう
卵黄を潰すと、あまりにも濃厚かつソフトな性質をしているため、ゆっくりとじわじわ、卵黄が飯に浸透していく。まるで琥珀がパールを包み込んでいるかのように美しい。その味、やはりただシンプルに「絶品」だ。
・いともたやすく満足感をかぶせる
焼鳥で満足感を十分に味わった味覚に「さらなる満足」を与えるのは難しい。しかしこの卵かけご飯、いともたやすく満足感をかぶせてきた。「鳥しき」、この味は少なくともあと2か月経たねば再開できないのか。
もっと詳しく読む: 東京メインディッシュ https://main-dish.com/2016/02/16/torishiki-tamago/
[map_card]鳥しき
住所: 東京都品川区上大崎2-14-12
時間: 18:00~23:00
休日: 月祝
電話: 03-3440-7656
http://tabelog.com/tokyo/A1316/A131601/13041029/
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