数週間、インドを旅した。大げさではなく、一歩前へ進むたびに、思わぬ出来事に出くわすのがインドということを、初めてインドを訪ねた筆者の実感だ。今回は国内を移動するなかで、驚いた出来事を紹介したい。
・オートリキシャーと牛が共存する一般道
これはアジア各地にいえることだが、道路が日本のようには整備されていないことにはなかなかカルチャーショックを受ける。
オートリキシャーが走る道路を、自転車やバイク、そして時に牛も、それぞれの速度で進む。それがこの国のスタンダードなので、遅く走っている者にたいして、誰も罵声を浴びせたり舌打ちしたりしない。ただけろりとした表情で(内臓に振動が伝わるような)爆音のクラクションを長押しする。
・マイウェイをゆく犬たち
喧噪に満ちた交通道路とは対照的に、細い路地へ入れば、そこに広がるのは“野良犬ワールド”。
といっても吠えかかってきたりする、エネルギッシュなワンコに筆者は一度も出合わなかった。トボトボ歩き、あたりを伺う。眠る。ひょろっとか細い身体を見れば、ひょっとすると、腕白にふるまう体力もないのかもしれない。といえども、決して歩み寄ったりふれあわないのが、インドでのお約束だ。
・窓ガラスもドアもない鉄道車両
チェンナイ国際空港から市街へ向かう高速鉄道へ乗り込むとき、ギョッとした。鉄道の車両にドアがない。窓ガラスもなく、ただポッカリと穴があいただけなのだ。
しかし言ってしまえば乗降口脇に手すりはあるので、心配ご無用。走行中は風がたっぷり入り込み気持ちいいし、風景だって遮るものなく楽しめる。さらに言えば車両に電気が灯るのは日が暮れた後なので、乗降口付近に立っている方が、光が射して明るい。移り行く風景や、風、光を感じながら移動できた。ただし風景を撮りながらうっかりカメラを落とさないよう、注意しよう。
もっと詳しく読む: インド初心者が現地移動中! ぎょっとした3つの出来事(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2016/11/03/india-beginner/