「インドを旅するのは危険かな」。連日のインドにまつわる報道から不安に思う人が、特に女性では少なくないことでしょう。それでもインドへ行きたい! そんなあなたに伝えたい3つのアドバイスを、1ヵ月弱インドを巡った筆者(女性)からお話します。
1. 肌の露出は極限までおさえて
赤道に近いインドの気候は年間を通して温暖で、時にじりじりとうだるような暑さになります。Tシャツ1枚や膝丈のボトムスなど、身軽な恰好で歩きたくなるのも事実です。またせっかくの旅ですから、サリーを買って、インド人女性のように着こなしたいと思うかもしれません。
しかしインド人男性にとって、顔を覆うヒジャブをまとわない女性はそれだけで十分に目を引く存在。デコルテや足首であってもできるかぎり露出しない方がいいでしょう。薄手のタートルネックトップスやカーディガン、足首までおおうボトムスは必須です。身体のラインが目立つスキニーパンツなども避けましょう。
2. リキシャーワーラーも要注意! お酒の誘いには警戒を
宗教上の理由から、外でお酒を楽しめるお店は限られるインド。だからといって、たまに舞い込むお酒の誘いにフラフラ着いて行くのは絶対に危険です。
以前リキシャーでの移動中、運転手に「お酒は好きか」と問われたとき率直に「大好きだ」と答えました。その後目的地(美術館)に着き3時間ほど滞在してから外に出ると、建物の前に停まったリキシャーが手招きしている!! 思わず走ってその場を去りました。別日には観光案内所スタッフに、「営業終了後に戻って来てくれ。酒を飲もう」と執拗に誘われたこともあります。
彼らは“飲みュニケーション”のつもりで誘ってくれたのかもしれません。が、そもそもロクに会話もしていないうちの誘いは、そこがインド—異国である以上、受け手はやはり警戒をもつべきです。
言うまでもなく人との出会いこそ旅の醍醐味。ただしあくまでも女性であり、(お金持ちと認識されている)日本人である自分の身をわきまえて、一つひとつのつながりを結びましょう。
3. 旅慣れ感はつくれる!
ゆったり腰をすえて旅を楽しめれば、もはやこっちのもの。目的地の所在地をスマホや旅行書で調べながら…では「新参者&お金はあります」アピールそのもの。あらかじめ行くと決めている所は印刷して携行するといいですね。
また言葉が分からなくても、表情豊かなインド人相手なら、身振り手振りによるノンバーバルコミュニケーションでもていねいに応対してくれることが多いはず。すぐに辞書を引かないで、相手を見ながら意思疎通をはかること自体、とっておきの非日常体験かもしれません。
日本で目にする報道も、実際に訪れて前にする光景も、どちらもインドの真の姿。最低限のことに気をくばりつつ、インドの旅を存分に楽しんでくださいね。
もっと詳しく読む: 初インド旅目前の女子必読 / インドを安全に楽しむための3つの心得(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2017/01/10/first-india_trip/