【秘密グルメ】月イチしか営業しない「信頼できる人経由でのみ来店可能」な肉の秘密基地 / 西麻布ミートバー

ステーキ

記事タイトルで「信頼できる人経由でのみ来店可能」と表現しているが、「紹介者経由でのみ来店可能」と書くか、それとも「一度でも来店した人経由でのみ来店可能」と書くか迷った。その表現は厳密には違う気がするので、おそらく表現としていちばん正しい「信頼できる人経由でのみ来店可能」とした。

・広尾駅から徒歩圏内「西麻布ミートバー」

「西麻布ミートバー」(東京都港区西麻布)は、月イチのペースでしか営業していない幻の肉の聖地。地下鉄広尾駅から徒歩圏内にあり、いつもは他の飲食店が営業している場を月イチだけ間借りして営業。予約した人しか行けない店で、予約できる人の大半がオーナーまたはシェフと知人、つまり、ふたりのどちらかと信頼関係のある人。

オーナーは料理内容を考え、シェフがオーナーが望む「無茶ぶりメニュー」(!?)を料理として仕上げる。もちろんオーナーが味の評価をし、納得した料理だけがテーブルに出される。そう、オーナー&シェフの才能と情熱が盛られた料理を堪能できるのがこの店なのだ。






・肉が好きすぎるオーナーとシェフ

話によると、もともとオーナーはとある大企業に勤務していたが、肉が好きすぎて、今こうして肉料理の店を月イチで営業しているという。どれくらい肉が好きなのか? もしこの店に行く機会があれば直接聞いてみるといいかもしれない。

・さまざまな料理がコースで楽しめる

メニューはコース料理のみ。肉だけでなく、さまざまな料理がコースとして出され、ドリンクは飲み放題。今後、価格の変動があるかもしれないので明確な金額は書かずにおくが、2021年3月現在は1万円でおつりがくる。今回は以下のコース内容だった。

<西麻布ミートバーのコース内容>
1. とろ湯葉の卵黄カクテル
比叡山延暦寺御用達の比叡湯葉、田中農場の卵黄を使った前菜

2. 牛の生ハム盛り合わせ
おおいた和牛の生ハムとUS牛タンの生ハム

3. 大分県国東産の椎茸(こうこ)の茶碗蒸し
世界農業遺産GIAHS認定椎茸

4. 菜の花サラダwithグレフルドレッシング

5. 芽キャベツと蕪のこれでもグラタン

6. 東京エックス豚のソテー
芹と一緒に

7. USビーフハラミステーキ
ニンニク醤油で

8. 月替わり〆の一品
絶対のフレンチディップ

9. 月替わりデザート
自家製抹茶風味のパンナコッタ








・大分県国東産の椎茸の旨味濃度が凄まじい

大分県国東産の椎茸の茶碗蒸しにも感動した。弾む食感、そして極厚の肉感、なにより旨味濃厚。食べやすくカットされて茶碗蒸しに入っていた椎茸だったが、カット前の椎茸を見せてもらったところ、手の平と同じくらい大きな椎茸だった。旨くて大きい、すべてが最大級。

・包丁の入れ方を変えて食感の変化が楽しめる

満を持してやってきたUSビーフハラミステーキは、さすが「肉好きすぎるオーナーとシェフ」が織り成す肉料理。肉の種類、肉の質、すべてを細かく考えて下ごしらえをし、仕上げている。USビーフハラミステーキは同種の肉を皿に盛りつつも、包丁の入れ方を変えて食感の変化が楽しめるように仕上げていた。









・シメの「絶対のフレンチディップ」に感動

シメのフレンチディップはダシに浸して食べるという驚きの食べ方。そのまま食べても美味しいのだが、浸せばさらにウマイ。今後、フレンチディップはダシに浸さないと食べられなくなるほど旨味の広がりに感動。パンにダシが染み込むとこんなにも優しく、そして尾を引く旨味のグラデーションが楽しめるのか。

・食の可能性を知りたい人ほど行くべき「西麻布ミートバー」

オーナーとシェフ自慢のパスタもあるようだが、満腹だったので今回は泣く泣く諦めた。肉を楽しみにして訪れた店だったが、肉以外の前菜やスイーツもスイーツ店顔負けのハイクオリティ。なるほど、オーナーもシェフも肉好きである前に、超「食」マニアなのか。

存在は知っている。でも、まるで蜃気楼のように、あるけど行けない「西麻布ミートバー」。肉好きな人、新たな食の可能性を知りたい人ほど行ってほしい店である。

もっと詳しく読む: 【秘密グルメ】月イチしか営業しない「信頼できる人経由でのみ来店可能」な肉の秘密基地 / 西麻布ミートバー(東京メインディッシュ) https://main-dish.com/2021/03/22/tokyo-nishiazabu-meat-bar/

西麻布ミートバー
住所: 東京都港区西麻布
時間:
休日:
備考: 月1のペースで営業 / 信頼できる人経由でのみ来店可能

クドウ: カツサンドマニアの勝三太郎は別名義。ガジェット通信、ロケットニュース24、Pouchの初代編集長で創設者。TVチャンピオン「焼肉王選手権」「デカ盛り王選手権」に出場しどちらも準優勝。日清公認のどん兵衛士の称号を得ており、どん兵衛とラーメン二郎要素を融合させた「どん二郎」のネーミング等を考案。空条海苔助の名義で「世にも微妙なグルメレストラン」「彦龍のノリヒコさん」などを出版するB級グルメ研究家で「月曜から夜ふかし」などにも出演。イタリアをめぐりピザを食べる旅をするほどピザマニア。昭和的な「個人経営の焼肉屋」をめぐる旅をする焼肉マニア。秘境ドローンカメラマンもしている秘境グルメマニア。

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