まるで猫の家に人間がお邪魔をするかのような駅舎。その駅にはたくさんの猫が棲んでいて、ときどき乗客が訪れると、寄り添っていき、なついて甘えてくる。
猫たちが暮らす駅は、JR西日本の特牛駅。山口県の無人駅で「こっといえき」と読みます。かつて駅長さんらが生活していたであろう部屋は廃墟のごとく埃がかぶり、荒れているのがもの悲しさを感じさせますが、駅員はいなくとも、ここではたくさんの猫たちが生活しています。
・忘れ去られた駅で暮らす猫
1日の平均乗客数は15人とのこと。人が駅を管理をしなくなったからこそ、猫が自由に生活できる「家」になったのでしょう。ある意味、忘れ去られた駅で暮らす猫といえます。
・足元に寄り添いはじめる
バスで向かったのですが、特牛駅で降車すると、さっそくノソノソと駅舎から猫が出てきて、足元に寄り添いはじめました。人には慣れているようですが、だから近寄ってきたわけではなく、空腹で寄ってきたようにも思えます。
しきりに鳴いて、エサを求めているようでした。お腹がへこんでいて、あまり食べていない事がわかりました。しかし、地域住民が駅舎に水とエサを置いているので、飢えることはないようですが、足りないのでしょう。
・複数の猫の家族がいる
駅前で出迎えてくれた猫だけでなく、入口にかたまって寄り添いあっている猫もいますし、駅舎のなかにはさらに多くの猫がいます。さまざまな毛色の猫がいましたが、似た毛色の猫も数匹いたので、複数の猫の家族がこの駅舎に棲んでいるのだと思われます。
・猫の行動範囲は駅舎と庭?
駅舎には駅員用の部屋がありますが、そこは廃墟状態で荒れていて、中に入ることはできません。よって、猫が生活しているのは駅員室を除く駅舎と、その横にある庭で、そこには池もあるのですが水が枯れていて、落ち葉が積もっています。
・人ともに幸せな日々を過ごせる
ここの猫は、乗客が列車に乗ろうとホームに向かうと、あとをついてきて見送ってくれます。お腹が空いているので、エサをもらうためについてくるのかもしれませんが、それでも人になついているのは確かです。猫たちがエサに困らず、人ともに幸せな日々を過ごせることを願いたいです。
もっと詳しく読む: 忘れ去られた駅で暮らす猫たち / ホームで乗客を見送り「特牛駅」(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2019/12/30/neko-kottoi-station/