チベットの聖地といえばポタラ宮やダライラマで有名なラサが有名ですが、ほかにもいくつかの聖地があり、チベット仏教の僧侶や信者が多く集まる場として知られています。とはいえ、あまりにも山奥のディープな場所にあるため、あまり日本人に知られていません。
・住民のほとんどが僧侶の町
最近、注目を集めているチベットの聖地は「アチェンガルゴンパ」(亜青寺)と「ラルンガルゴンパ」(色達県喇栄寺五明佛学院)です。どちらもチベット仏教の大僧正が永住の地として定めた地で、大僧正の教えを学ぶため、多くの僧侶や信者が集まり、いつしか「住民のほとんどが僧侶の町」となりました。
・日本人はラルンガルゴンパに行ってはダメ
どちらも壮大で絶景な風景が広がる素晴らしい聖地なのですが、日本人は決してラルンガルゴンパに行ってはなりません。2018年8月現在、この地域は中国政府によって外国人の立ち入りが固く禁じられており、特に日本人に対して厳しく取り締まっています。
・公安に所持品を没収される事件
立ち入りが禁じられている事を知りながら立ち入ろうとする日本人が多く、いままでもたくさんの日本人が検問で公安警察に追い返されたり、拘束されています。ただ単に追い返されるだけならば、まだましでしょう。なかにはホテルに公安が押しかけ、所持品を没収される事件にも発展しています。
・懲役刑や死刑になる可能性あり
なによりラルンガルゴンパに入ってはいけない理由は、場合によってスパイ容疑をかけられ、逮捕される可能性が高まっているからです。スマホやカメラ、パソコンなどを所持していれば、なおさら逮捕され、中国の刑法で裁かれ、懲役刑や死刑になる可能性があります。
・最近も逮捕されて日本人が刑務所へ
2018年7月には、中国温州市で50代の日本人男性が拘束され、懲役12年の判決が言い渡されました。そもそも日本政府はスパイ活動をしていない(とされているため)、この逮捕は冤罪であるとされています。
・日本政府に多大な迷惑
公安や中国政府の気持ちしだいで用意に逮捕される状況下、絶対にラルンガルゴンパに行ってはいけないのです。なにより、好奇心や観光という勝手な気持ちで逮捕されれば、日本で大々的に報じられるだけでなく、日本政府に多大な迷惑をかけることになります。
・聖地アチェンガルゴンパには規制がない
決してラルンガルゴンパに行ってはなりませんが、もうひとつの聖地アチェンガルゴンパには規制がないため、入ることができます。とはいえ、情勢はすぐに変化しますので、いつ入れなくなっておかしくありません。それなりのリスクを考え行動しましょう。
もっと詳しく読む: チベットの聖地・ラルンガルゴンパに日本人が行ってはいけない理由(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2018/08/13/larung-gar-buddhist-academy-danger/
※写真はアチェンガルゴンパです