青ヶ島は、東京都にありながら羽田空港からはるか遠くに位置する伝説の島。海底火山が隆起して生まれたこの島は、火口がふたつ存在する二重カルデラ。地球上でも極めて珍しく、人々が火口に住んでいる島としても知られている。
・さまざまなブランド牛となって食卓に並ぶ
そんな青ヶ島には、狭い面積ながら牧場が存在し、牛が育てられている。ここで育てられている青ヶ島牛は、将来的に本州に送られて、日本各地で育ち、さまざまなブランド牛となって食卓に並ぶ。ここ最近は「うちの牛が松坂牛になった」として、牧場主が喜びの声をあげていた。
・青ヶ島牛として食卓に並ぶことは皆無
しかしながら、この青ヶ島牛を食べるのは至難の業。まず青ヶ島牛として食卓に並ぶことは皆無で、本州に送られてから育った地域のブランド名に変更されてしまう。
購入時に固体識別番号で出身が青ヶ島であることを知ることはできるが、それでも、年に3頭ほどしか出荷されないため、その牛肉に出会うのはきわめて難しい。
・牛たちが驚くような行為は厳禁
今回は、法規を厳守し青ヶ島村役場への確認と事前撮影報告をしたうえでドローン撮影した。この青ヶ島牛たちが暮らしている牧場は、青ヶ島の断崖絶壁に位置するため、かつては牛が崖から落下してしまうこともあったという。それゆえ、牧場付近に行ったとしても牛たちが驚くような行為はしてはいけない。ゆっくりと静かに眺めて見守ろう。
・夜空を撮影するにはピッタリ
ちなみに、この牧場付近は街灯がなく民家もないため、夜になると暗黒状態となる。それゆえ、夜空を撮影するにはピッタリの地域といえる。しかし、自分自身が崖から落ちないように注意すべき地域でもある。
もっと詳しく読む: 青ヶ島で最も大きい牧場を空撮 / 断崖絶壁でのんびり暮らす牛たち(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2018/05/10/drone-superb-view-cow-aogashima-tokyo/
Photographing: HIROKAZU KUDO(AQTD3)