今回ご紹介する台湾は、皆さんがよく知っている「台湾本土」から遠く離れた、中国大陸沖2キロメートルの場所にあります。それは金門島。台湾でありながら、その場所は「ほぼ中国」であり、激しい戦いがあった最前線の地でもあるのです。
・当時の傷跡が垣間見れる
金門島は、中国の厦門(アモイ)の沖にある小さな孤島です。かつて中国と台湾は激しい戦いを繰り広げてきましたが、金門島は中国にとても近いことから、まっさきにロックオンされ、侵攻を試されてしまったのです。この戦いは台湾の勝利で幕を下ろしましたが、現在も砲弾が地中から掘り起こされており、当時の傷跡が垣間見れます。
・金門島に伝わる手法
そんな「台湾の僻地」ですから、台湾本土とは違った独自の文化が刻まれている部分も多々あります。それはグルメにおいてもです。たとえば、金門島のメインシティ「金城地区」では、金門島に伝わる手法で作られる焼餅や煎餅が売られています。職人が一枚一枚、店頭でしっかり焼いていきます。
・職人が手間暇をかけないと出せない味
プレーンな焼餅、玉子入り焼餅、パリパリの薄焼き煎餅、それぞれが金門島独自のテイストで仕上げられていきます。台湾料理は味がきつくなく、繊細で薄味なテイストが楽しめる特徴がありますが、金門島の料理はさらに繊細。素材の味を生かしつつ、職人が手間暇をかけないと出せないテイストを堪能できます。
・日帰り旅行も可能
この焼餅や煎餅に限らず、金門島には「台湾本土」では味わえない料理がたくさんあります。台北から飛行機で1時間ちょっとで行けるので、早朝に行って夜に帰れば、台北から日帰り旅行も可能ですよ。とにかく、金門島の焼餅と煎餅は食べておくべき「文化」といえるでしょう。
ちなみに、金門島は牡蠣が美味しい地域としても有名です。もしあなたが牡蠣好きならば、金門島にきて牡蠣を食べずに帰る行為は「金門島に来なかったことに等しい」と言えるかもしれません。金門島の駄菓子屋も必見ですよ。
もっと詳しく読む: Photrip フォトリップ https://photrip-guide.com/2016/04/07/kinmon-taiwan/