鯛塩そばと鯛茶漬け
780円 / 270円
宇和島産真鯛を贅沢に使用。スープというよりも「出汁の濃縮液」ともいえる真鯛の旨味。そんな贅沢すぎるラーメンを提供している店が、ラーメンマニアの間で話題となっている。
・鯛茶漬け
ラーメンは好きだが、魚介出汁が苦手という人もいる。そんな人こそ、東京都の曙橋にある『鯛塩そば 灯花』で食べてみてほしい。ここで提供しているラーメンは「鯛塩そば」のみ。あとはトッピングや大盛り等を除けば、後述するだけだ。
・木の柔らかさを感じる和のデザイン
もしはじめてお店に行くのであれば、鯛塩そばと鯛茶漬け(小)の注文を推奨する。その理由はのちに解説しよう。
店内に入ると、木の柔らかさを感じる和のデザインが安心感を与えてくれる。まるで寿司屋のカウンターのような内装にハッとする。食券販売機があるのが、唯一のラーメン屋っぽさといったところか。
・紅色の麩
意外と早くテーブルにやってきた、鯛塩そば。なんとも美しい盛り付けだ。丼の中は石庭か、それとも桜や梅が舞う庭園か。美しく整えられた麺が、静かに流れる川のようであり、風のようであり、そして海辺のようである。そこに舞い落ちた一枚の花びらのごとく、紅色の麩が浮かんでいる。
・鋭さのない香りが食欲を増幅させる
チャーシュー、麩、メンマ、ねぎ、そして微細なる柚子が、丼を彩っている。整った麺を崩す罪悪感に駆られながら、ずずっとすする。
最初に感じる「旨味」は、味覚ではなく嗅覚からだった。柚子の香り、それも驚くほど上品で優しい、鋭さのない香りが食欲を増幅させる。
・真鯛の臭みがまったく感じられない
丁寧に細かくされた柚子だからこそ、その荒い酸味が消え、上品かつ自然に味覚を刺激する爽やかさを生んでいるのだろう。
そして次なる旨味はスープ。やや濃い目の塩味だが、その濃さもあってか真鯛の臭みがまったく感じられない。だが、しっかりと「じわりと染み入る鯛の旨味」があとからやってくる。素晴らしく計算された素晴らしい潮流だ。
・鯛塩そばのスープを鯛茶漬けに
シメというよりセカンドディッシュ(?)ともいうべきか、鯛塩そばのスープを鯛茶漬けの「茶」のかわりにレンゲですくい、ご飯にかけていく。
ご飯には、真鯛の刺身の胡麻ダレあえがのせてある。
・一度で二度美味しい贅沢な時間
これがまた美味しい。真鯛のプリプリとした食感が贅沢な気分にさせてくれるだけでなく、そこから放出されるラーメンでは得られなかった、真鯛本来の美味さが堪能できる。
一度は体験しておきたい、一度で二度美味しい贅沢な時間である。
もっと詳しく読む: 東京メインディッシュ https://main-dish.com/2015/06/16/tai/
[map_card]鯛塩そば灯花
住所: 東京都新宿区舟町12-13 石原ビル1F
時間: 11:00~15:00 17:00~21:00
休日: 日曜日
http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13181527/
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