インド料理やネパール料理はよく見かけるが、パキスタン料理の店を目にすることはあまりない。しかし、アフガニスタン料理は、さらに見つけにくいのではないだろうか?
アフガニスタン料理を食べればわかるが、予想以上に肉! 肉! 肉! スパイスと野菜の旨味を肉に付加させ、じわじわと感じる「肉のエキス」を楽しませてくれる。たとえば、東京都中野区東中野の『キャラヴァンサライ包』のアフガニスタン料理は絶品だ。
・孤独のグルメにも登場
この店は、人気ドラマ『孤独のグルメ』の舞台になったことでも有名で、その味は地域住民のお墨付き。スパイシーでありながら、ソフトな風味を楽しめる料理なので、女性にも人気なのである。
・ドーグ(550円)
ヨーグルトにちょっぴりスパイスが入ったドリンク。ドロドロとしていて、市販されている飲むヨーグルトよりも濃いのが特徴だ。スパイスは爽やかで、ラッシーとは違った爽快さがある。スパイスの風味豊かな肉料理のカバブやコフタに合うので一緒に注文したい。
・乳酒(1450円)
牛乳を醗酵させて作ったお酒で、そのまったりとした風味はマッコリや甘酒以上のものがある。限りなくソフトな口当たりで、後味としてジーンと深いアルコールと牛乳の味を感じるのがいい。注文必須の飲み物である。
・カラヒィ(880円)とナン(350円)
豪快にカットした柔らかい羊肉に、トマトとスパイスで味付けし、鉄鍋で加熱した料理。辛そうに見えるが、これまた爽やかで辛くないのが特徴。硬めで水分の少ないナンをカラヒィのソースに浸して食べると絶品。ナンなくして食べるのはもったいないので、必ずナンも注文しよう。
・ラグマン(850円)
羊の挽肉、トマト、ししとう、胡麻ダレをあえた太麺料理。サラダ麺のように見えるが、実は茹で立てでかなり熱々。味はかなり控えめで、カラヒィのあとに食べるとサッパリとした後味を楽しめる。子どもでも食べられる素朴な味だが、羊肉と胡麻ダレの組み合わせは反則技ともいえるヤミツキな味。
・カバブとコフタ(1串300円)
カバブは羊肉を鉄串に刺して炭火焼きしたもので、コフタはその挽肉バージョン。どちらもふわふわのやわらかさで、絶妙なスパイシーさがたまらない。柔らかい肉から、溢れるように肉汁があふれ出るのだ。この店の料理すべてにいえることだが、味付けが濃すぎず、それでいて「物足りなさ」を感じさせないところが素晴らしい。
・ブラニ(550円)
硬めのナンにニラとほうれん草を入れて焼いたもの。余計な味付けをしていないので、純粋なナンと野菜の味を楽しめるのが特徴。そもそもニラ自体が香草のようなものなので、ナンの香ばしさとニラの爽やかさだけでじゅうぶん美味しい。
店名: キャラヴァンサライ包
住所: 東京都中野区東中野2-25-6
営業: 17:00~24:00 日祝17:00~23:00
休日: 無休
記事: 東京メインディッシュ https://main-dish.com
Via: キャラヴァンサライ包