お米屋さんなのにタイ料理レストラン。そんな不思議な店が東京都渋谷区にある。しかもこの店、タイマニアが密かに愛する店としても知られているのだ。「密かに」なのであまり知られてはいないが……。
店舗を外から見てみると、小さな建物に大きな字で「米店」と書かれている。誰がどう見ても米屋である。ここがタイ料理屋だとは思わない。
しかし店の前まで行ってみると、タイ料理のメニューが置いてあり、タイ料理レストラン『バイトーンク』である事が分かる。
店内に入ると、かなり小さいスペースにテーブルが4つほど置かれている。狭いのも仕方がない。同じフロアに米屋が入っているのだから!
どことなく、お米の良い匂いが漂っているようにも感じる。
『バイトーンク』でイチオシなのがヤムウンセンだ。魚介類が入った春雨のサラダで、温かいのが特徴。
けっこうスパイシーで、一緒に注文したシンハビールがグビグビすすむ。辛い。とても辛い。だけど爽やかな辛さ。
イカのプリプリとした食感が素晴らしく、かめばかむほど旨味が広がるが、辛さも広がる。これぞまさに嬉しい悲鳴である。
シンハビールもいいが、もっとさっぱりしたビールが良いならチャンビールがお勧め。
パイナップルのチャーハンも美味で、果糖がコメの甘さと合わさり、辛いヤムウンセンから逃れるのに最適だ。
酢豚にパイナップルが入っていると嫌がる人がいるが、チャーハンにもパイナップルが合うとは驚きだ。
因みに、ここは米屋でもあるのでコメを買って帰る事が出来る。まさに誰にも教えたくない、秘密のタイ料理レストランといえる。
店内は広くないので、4人以上の場合は事前に予約したほうが良いだろう。
バイトーンク
東京都渋谷区代々木3-39-15
11:30~14:00 17:00~21:00
日曜日定休日
記事: 東京メインディッシュ https://main-dish.com/