カルビ
1150円
飲食店に対して「昭和っぽい」「レトロっぽい」「ノスタルジーあふれる」という言葉をよく耳にするが、今回ご紹介する焼肉店は「昭和っぽい」ではなく、昭和そのものである。それが意味するものは、作られた「味」ではなく、積み重ねられてきた「味」ということ。本物の味がそこにある。
・京城苑』は同業者が認めるほど絶品
東京上野の焼肉街(キムチ横丁ともいわれている)にある『京城苑』は、昭和時代から続く数十年の歴史ある店。この一帯は焼肉店が無数にあり、横丁に入っても居酒屋ではなく焼肉店ばかり。だからこそ、どの店も秀逸な品質と味。
なかでも『京城苑』は同業者が認めるほど絶品。ライバルとも言える他店も、この味を認めざるを得ないのだ。
・あまりにも狭い面積に驚く
初めての客が店内に入ると、あまりにも狭い面積に驚く。広さは6~7畳ほどだろうか。厨房が店内のほとんどを占めており、客席は小上がりにある4人テーブルが2つあるのみ。2階にも席があり、そちらは4人テーブルが4つあるが、階段がハシゴのように急なため、スカートの女性は注意が必要となる。
・一人客の来店を断るケースあり
そうなると問題なのが、一人客を受け入れるかどうかだ。もし一人客がふたりきたら、1階はそれで埋まってしまう。そういうこともあり、一人客の来店を断るケースがあるので、できれば3~4人で訪れることを強く強く強く推奨する。ただし「閉店時間まであと少し」という時間帯に入ってきた一人客は受け入れることもあるので、ダメモトで行ってみるのもアリだ。
・ホスピタリティに驚かされる
とにかく『京城苑』のクオリティとホスピタリティには驚かされる。ここの肉はどれも新鮮で、冷凍肉は使用していない。ライスを注文すると、並盛りであるにもかかわらず「これくらい? もっとほしい?」と聞いてきて、同価格で大盛りで出してくれる。
・「手際のよさ」が職人芸
肉を注文すると10~15秒、どんなに遅くても30秒以内にテーブルに出される。とにかく手際がよいのである。店員が忙しくしていると客も落ち着かないものだが、むしろ居心地が良い。店員は常に余裕があり、「手際のよさ」が職人芸なのだ。
・赤身と脂身のバランスがとれたカルビ
この店でオススメなのが、カルビとハラミだ。特にカルビは絶品で、ミディアムレアに焼いたカルビをたっぷりのタレに浸してご飯にのせて食べれば、もうそこは焼肉の楽園。赤身と脂身のバランスがとれたカルビの食感とともに、あふれ出す肉汁とタレがご飯に染み込む。
・カルビの美味しさを引き立てる
ご飯の炊き上がりも素晴らしく、やや表面が硬めに仕上げられた米粒が秀逸。食べて米粒がはじけた瞬間、肉汁とタレと出会って「極上の旨味」となる。肉質が素晴らしいのも当然だが、タレの絶妙な甘味に感動。甘ったるくなく、後味も良く、カルビの美味しさを引き立てることに徹したタレとなっている。
・焼肉店のレベルの高さ
東京上野の焼肉街には無数に焼肉店があるが、まずは『京城苑』に出向き、この一帯の「焼肉店のレベルの高さ」を知るべきだ。重ねて言うが、一人ではなく3~4人で出向こう。このタイプの店には珍しく、電話による予約が可能だ。
もっと詳しく読む: 東京メインディッシュ
[map_card]京城苑
住所: 東京都台東区東上野2-15-7
時間: 16:00~22:00(閉店時間に変動あり)
休日: 第二と第四日曜日
電話: 03-3831-0654
http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13003583/
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