チベット地区は、外国人でも入境許可証さえ発行してもらえれば立ち入ることが可能。入境許可証は公安が発行するものだが、基本的にツアーでないと発行してもらえない。ただし、旅行代理店の独自ルートを駆使して個人でも入境許可証を発行してもらうことは可能。
・数時間で高山病が襲ってくる
そんな入境許可証を得てチベットの首都ラサに行けば、数時間で高山病が襲ってくる。それもそのはず、近代的な都市に思えるが高度が富士山と同じで、空気が薄いのだ。標高3650メートルである。そんな高山病から一般旅行者が逃れるすべは、標高が低い場所に移動するしかない。
・ランクルでネパール国境を目指す
高山病が発祥していち早くラサから脱したいときは、ラサ空港から成都やネパールのカトマンズへ向かうのが得策だが、ランドクルーザーをチャーターしてカトマンズを目指す方法もある。運転手つきのランドクルーザーをチャーターすると、ネパール国境まで5万円ほど。5人ぐらいで乗れば1人1万円なのでお得。
・3泊4日になることもある
ランクルでラサからネパール国境まで行く所要時間は2泊3日ほど。天候やスピードにより、3泊4日になることもあるので注意が必要だが、今回、記者が乗ったランクルは1泊2日でネパール国境までたどり着くというスピード移動を達成。
・最高高度5220メートルの峠を通過
その間、ランクルはチョモランマ自然保護区を通り、ヒマラヤ山脈を越えていくことになる。その道中で、最高高度5220メートルの峠を通過。高山病がどんどん悪化するので、すぐにでも症状を治したい人はランクルでの脱出は推奨しない。
・遠くにはエベレストの山頂
峠には中国公安による見張り役のテントとチベット人が勝手に暮らしているテントがあるが、それ以外に何もない。遠くにはエベレストの山頂が見え、殺風景ではあるが絶景といえば絶景だ。あまりにも高度が高いので、高山病の悪化が心配される。ここに滞在するのは短時間にしておきたい。
もっと詳しく読む: ヒマラヤ山脈をランクルで越えてみた / 最高高度5220メートルの峠を越える(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2018/05/22/qomolangma-national-nature-preserve/