【ドローン絶景】青ヶ島に残る伝説の東台所神社 / 訪れると「縁結び」のご利益があると言い伝え

本州の東京都から287キロ離れた場所に位置する八丈島。そこからさらに南へ60キロほど離れた太平洋上に浮かぶ孤島、それが青ヶ島。東京都青ヶ島村に属したこの島は、二重カルデラの火山島としても知られているが、非常に行きにくい場所にあり、観光客の数が多いとはいえない。それゆえ、汚されることなく大自然が広がる「魅惑の島」としても知られている。

・浅之助による島民虐殺事件
そんな青ヶ島には、恐ろしい言い伝えが残されている。西暦1757年に発生した、浅之助による島民虐殺事件だ。浅之助は失恋した腹いせとして、島民7人を斧でかっさばいて殺害した。九死に一生を得た者もいたが、斧でぶった切られて重傷を負ったという。

・浅之助の魂を沈めるため
その後、浅之助は海へと飛び込んでみずからの命を絶ったといわれている。そんな浅之助の魂を沈めるため、浅之助が東台所神社に祭られるようになった。

2018年現在、この東台所神社は縁結びの神社として知られており、島民はあまり行かないが、青ヶ島を訪れた人たちが「まずは行ってみる場所」として知られている。

・良縁のご利益を得る条件
しかし東台所神社から縁結びのご利益を得るには、非常に危険な条件がある。東台所神社にはふたつのルートで行くことができる。尾山展望公園から行くルートと、東台所神社の正面から石段を登って行くルートだ。石段のルートは非常に急斜面で、さらに滑りやすく、そして長い。しかしその石段ルートで東台所神社に向かわないと、良縁のご利益を得られないのである。

・ホラーな雰囲気が漂う東台所神社
真っ赤な東台所神社の周囲には何もなく、神社内には魂を沈めるための「あるもの」が置かれている。殺風景で、さらにホラーな雰囲気が漂う東台所神社だが、青ヶ島の伝説を知るうえで行っておくべき場所である。しかし、石段ルートは滑落して命を落とす危険性もあるので推奨しない。