2018年3月にオープンした、アーティスト ホテル『BnA STUDIO Akihabara』(BnA スタジオ 秋葉原)。部屋全体がアーティストの趣向を凝らした「舞台」のようになっているホテルです。
部屋は全部で5室あり、それぞれ全く個性の異なるアーティストが、ディスプレイ、内装施工、什器、オブジェ制作などのインテリアから空間に関わる造作をすべて手がけているからオロドキ!
・個性が際立つ5部屋
401号室の「ZEN GARDEN」(by 51.3 G-WAVE)。茶室のようなリビングの向こうには、なんと金網で仕切られたベッドルームが。書けない掛け軸があったり、何十万円もする謎の置き石があったり、碁盤があったりと、一見和風なようでいて「なんか変」な空間が広がっています。
それもそのはず、コンセプトは「外国人から見た、間違った日本のイメージ」だそう。敢えてのミステイクを逆輸入し、これだけ本格的に表現してしまうあたりに、デザインしたアーティストのイタズラ心をビンビンに感じます。
壁面のみならず天井までも埋め尽くすカラフルなイラストは、嵐の中で龍が泳いでいる様をイメージし、5人のアーティストがフリーセッションで描きました。部屋に入るやいなや目に飛び込んでくるペイントに圧倒されるのは、301号室の「RESPONDER」(by 81BASTARDS)。
とにかく視覚的な刺激が強いので、この部屋にいると色んなインスピレーションが湧いて来そう…。
風神雷神をテーマに重厚感あふれる空間を作り上げたのは、302号室の「HAILER」(by 81BASTARDS)。
和モダンなセンスは、外国人やお年寄りにも受け入れやすそうで、一人でじっくり考え事をするのに向いてそうです。
小さい子がいる家族にぜひオススメしたいのは、201号室の「ATHLETIC PARK(by studioBOWL)」。
カラフルな内装と階段やベンチ、積み木などで彩られた空間は愛らしく、まるで公園のよう。ここに泊まったら起きた時に一瞬、自分が室内にいるのか外にいるのかわからなくなりそうです。間違いなく子どもは大喜びでしょうね!
ちなみに私が個人的に一番気に入ったのは、202号室の「WONDER PARK」。幼い頃に思い描いた「おもちゃの国」を思わせる、ポップでキッチュな楽しい空間に、思わずニコニコ。
テーマパークのようでもあり、気分が落ち込んだ時にここに泊まったら、悩みなんて吹き飛ぶに違いありません。
・美術館を貸し切ると考えたら安い!
実際のお部屋は、「こんなところまで?!」と驚くほど細部にまでこだわったエンタメ空間に仕上がっています。
お部屋の料金は1室25000円~(時期により変動あり)ですが、これだけの職人魂が宿ったアートルームで「一晩、美術館を貸し切れる」と考えればリーズナブルな気さえしますね。
<BnA STUDIO Akihabara>
住所: 東京都千代田区外神田6-3-3
電話: 03-5846-8876(代表)
アクセス: 東京メトロ末広町駅から徒歩3分、JR秋葉原駅から徒歩10分、JR御茶ノ水駅から徒歩8分
もっと詳しく読む: まるで舞台かミュージアム!? 泊まれるアートホテル「BnA STUDIO Akihabara」秋葉原にオープン(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2018/04/23/bna-studio-akihabara/
執筆: MIFA