世界人口の3分の1が安全なトイレを利用できていないことが判明 / 世界でもっとも「トイレを利用できる人口の割合」が低いのはどこ?

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国際NGOのウォーターエイドは、11月19日「世界トイレの日」に報告書「安全なトイレはどこに」を発表しました。その中で、世界人口の3分の1が安全なトイレを利用できておらず、11億人以上の女性や女の子がそれにより健康被害や暴行の危険にさらされていることが明らかになりました。

・人口の割合で見ると?
この報告書によると、「トイレを利用できる人口の割合」が最も低いのはエチオピアで、約93%もの人々がトイレを利用できない環境で生活しているそうです。そのうち女性と女の子の人口は約4600万人と考えられ、これはスペインの人口とほぼ同じ。

次いで「トイレを利用できる人口の割合」が低いのはチャドで、適切なトイレを利用できているのは約9.5%。人口の約半数が国際貧困ライン(1日1.9ドル:世界銀行)以下の生活水準で暮らしており、毎年約9150人が不衛生な水やトイレに起因する下痢症で命を落としているとのこと。

・列に並ぶと地球4周分!?
また、「適切なトイレを利用できない人数」が最も多い国はインド。3億5500万人以上の女性や女の子が適切なトイレを利用できておらず、仮にトイレを利用するために列に並んだとすると、その長さはなんと地球4周分にもなるようです。

・サハラ以南アフリカに集中
トイレを利用できない国の上位10ヵ国はすべてサハラ以南アフリカだったもよう。トイレを利用できる人口の割合は平均28%にとどまり、5歳以下で命を落とす子どもの数は先進諸国の15倍だといいます。

ウォーターエイドジャパン事務局長の高橋郁氏はこの深刻な問題について、

国際社会は、2030年までにすべての人々が適切なトイレを利用できるようにすることを目標として定めました。状況はここ数十年で大きく改善されていますが、目標を達成するためにはさらなる努力が必要です

とコメントしています。

もっと詳しく読む: 世界で最も「トイレを利用できる人口の割合」が低いのは? 世界人口の3分の1が安全なトイレを利用できていないとの調査結果(Photrip フォトリップ)https://photrip-guide.com/2017/11/20/world-toilet-day-research/

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