あまり知られていないことだが、北朝鮮国境の中国側には簡単に行くことができる。しかも経済的にも安価で、北朝鮮に行くより数十万円ほど安く行ける。もちろん北朝鮮に入るわけではないが、「北朝鮮まであと1メートル」というところまで行ける。
・帰国後に荷物を没収される
日本人が北朝鮮に行く場合、日本から中国の北京に入り、そこから夜行列車か飛行機で平壌(ピョンヤン)を目指すことになる。高額なツアー料金は30~35万円ほどで、日本国政府は北朝鮮への渡航を推奨していないこともあり、帰国後に荷物を没収されることもある。
・中国新幹線で瀋陽経由
とはいえ、「もっと手軽に北朝鮮を覗いてみたい」という人がいるのも確かである。そんな人は、日本から北京に入り、そこから中国新幹線で瀋陽(しんよう)まで行き、高速バスに乗って北朝鮮国境の町、丹東(たんとう)まで行けばよい。
・丹東は北朝鮮の文化を色濃く含む中国の町
中国新幹線は数千円、高速バスは1000円以下で乗ることができる。北京から1万円前後で北朝鮮国境まで、8時間以下で行けるのである。丹東は北朝鮮の文化を色濃く含みながらも、中国文化を保つ不思議な都市。
・北朝鮮国境の村を双眼鏡で覗く
北朝鮮資本の飲食店が多数あるだけでなく、北朝鮮見学を売りとしてツアーやガイドも人気を博している。また、丹東市には北朝鮮までたった1メートルの場所までいける、「一歩跨」と呼ばれる場所もある。そこからは、北朝鮮国境の村を双眼鏡で覗くことができ、さらに撮影も可能だ。
・日本文化や温泉なども残されている
丹東はもともと戦争答辞に日本軍に制圧された町で、日本文化や温泉なども残されている。歴史を知るうえでも非常に興味深い町なのだ。ちなみに、万里の長城の最後尾もこの丹東にある。
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