稚内市は、北海道の大きな町としては最北端に位置することで知られている。地理的な最北端はえりも町の襟裳岬で、稚内市を経由地として襟裳岬に出向く人は少なくないはずだ。
そんな稚内市で密かに人気なのが、たこしゃぶしゃぶとかに丼だ。たこしゃぶしゃぶは新鮮なたこを極薄にスライスし、それを鍋で旬の野菜とともにしゃぶしゃぶ形式でいただくもの。稚内市は美味しいラーメン屋が多くあることで知られているが、たこしゃぶしゃぶの人気も不動だ。
そしてもうひとつの名物が、かに丼である。新鮮で柔らかく、ホロホロと崩壊していく食感は心地良くて、それでいて旨味濃厚なカニの身を、惜しげもなくカツ丼の調理法で丼料理として仕上げたもの。
たまご、たまねぎ、そしてカニの身などをふんだんに使用し、そこに出汁と醤油をくわえて味付け。野菜、たまご、魚介、そのマリアージュによって創られたかに丼は、カニ本来が持つほのかな甘味が増幅されたかのように強まり、それと並んで旨味も深くなったと感じる。
たまごとたまねぎの柔らかさに、カニの柔らかさ、すのすべてが非常にバランスが良く、親和性があり、食べていて心地良い幸せに包まれる。「たまねぎではなく他の野菜でも美味しくなりそう」との声もあるが、気になる人は実際に食べて確かめてみるといい。
もっと詳しく読む: カニをガツガツと豪快に食べられる「かに丼」を最北端の街で食べる(東京メインディッシュ) https://main-dish.com/2019/12/22/hokkaido-wakkanai-kanidon/
ひとしの店
住所: 北海道稚内市中央2-11-20
時間: 6:30~20:30
休日: 不定休(要確認)
※2023/02/10記事更新