もうすぐ、この香港屋台の灯火が消えてしまうかもしれない。もし香港旅行に行く機会があれば、存在が危うい屋台「愛文生飯店」(Shop C, 1 Shek Kip Mei Street, Sham Shui Po)に行くことを強く推したい。この店は古き良き香港屋台の味を堪能できる極めて希少な場であり、時代の流れとともに「5年後10年後20年後には消えているかもしれない」との声も出ている希少な場でもあるのだ。
・料理と酒を求めて地域住民が訪れる
1956年に深水埗の路地でオープンした「愛文生飯店」は、それ以来、地域住民にとって欠かせない台所となってきた。路上に大規模な厨房付き屋台を設置し、昼間はそのまま放置。夜になると屋台を開き、続々とグルメな料理と酒を求めて地域住民がやってくる。
・中華鍋で手際よく調理
厨房には、ガスと巨大テーブル、そして食材置き場と下ごしらえゾーンがある。注文が入るとウェイターが食材置き場から食材を取り出して下ごしらえし、皿に盛って巨大テーブルに出す。シェフはその皿を目視で確認し、何の料理か判断。中華鍋で手際よく調理し、完成したころウェイターが料理を取りに来る。
・分け合って食べればむしろ経済的
料理の価格は1皿80~100香港ドルと高めに思えるが、ほとんどの客が3~4人のグループなので大皿で提供しており、分け合って食べればむしろ経済的で安い。1~2人で訪れる客もおり、1皿をガッツリと食べつつ酒を飲んで香港屋台のひとときを楽しんでいる。
・食材がもっとも美味しくい状態に仕上げられている
実際に「滑蚕蝦仁」(海老のスクランブルエッグ / 98香港ドル)を注文。テーブルに出されたスクランブルエッグは非常にフワフワでありながら、海老にはしっかりと火が通っており、それぞれの食材がもっとも美味しくい状態に仕上げられていた。ソースや塩などの調味料はいっさい必要とせず、そのまま食べるのが美味。
・味も雰囲気も素晴らしい香港屋台
食べている最中にどしゃぶりの雨となったが、それがまた良い雰囲気を出している。味も雰囲気も素晴らしい香港屋台は徐々に減少しているといわれているが、「愛文生飯店」もいつまで存在するか、非常に心配である。
もっと詳しく読む: 伝説と伝統の香港屋台「愛文生飯店」で食べる海老のスクランブルエッグが美味(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2018/07/27/hongkong-sham-shui-po-yatai/
[map_card]愛文生飯店
住所: Shop C, 1 Shek Kip Mei Street, Sham Shui Po
時間: 17:30~24:45
休日: 旧正月の1週間
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