日本人は牡蠣が大好き。広島の牡蠣、三陸の牡蠣、厚岸の牡蠣、そしてフランスの牡蠣、あらゆる牡蠣が生食として愛されていますが、「南アフリカの牡蠣が美味しい」と言われたら、あなたは信用することができますか? 南アフリカの地方都市、ナイズナ(Knysna)は極上の生牡蠣が食べられる地域として、グルメな人たちに知られている、希少な牡蠣王国なんですよ。
・知る人ぞ知る荒らされていないグルメ王国
南アフリカで有名な都市といえばヨハネスブルグやケープタウンですが、ナイズナはそれらの都市から離れた場所に位置しています。主要都市から飛行機でジョージ空港かプレッテンバーグ・ベイ空港まで移動し、そこから2~3時間ほどクルマで移動した地域です。日本人にはまだそれほど知られていないエリアですが、だからこそ「知る人ぞ知る荒らされていないグルメ王国」になっているんです(笑)!
・「世界一の牡蠣」と言われるほど美味
南アフリカ人なら、ナイズナの牡蠣を知らない人はいません。ナイズナには広大な干潟があり、インド洋の清潔で栄養豊富な海水が流れ込んでいます。そんな特殊な地形のおかげで、幻の牡蠣「ワイルドオイスター」が育ちます。その名の通り天然の牡蠣で、収穫できる量に限りがあるだけでなく、その味は「世界一の牡蠣」と言われるほど美味なことから、極めて希少価値の高い牡蠣になっています。
・この世に存在しないファンタジーな食べ物
ワイルドオイスターは殻が厚く、そしてサファイアのように輝いているのが特徴です。まるで宝石を生成しているかのような殻は、魔法世界の「この世に存在しないファンタジーな食べ物」のように思えます。それほど美しくて衝撃的な見た目なのです。
・エカイエのチャンピオン
ナイズナの干潟に浮かぶ小島に、南アフリカで一番速く牡蠣を開けることができるエカイエ(牡蠣開け職人)がいるレストラン「WHE+」があります。ここでは好きなだけ生牡蠣を堪能することができ、ワイルドオイスターも豊富に仕入れ、管理しています。美味しいだけでなくエカイエのチャンピオンもいるなんて、なかなか体験できないことです。
・日本やヨーロッパでは食べられない未体験ゾーン
さっそくサファイアに輝くワイルドオイスターを高速(光速!?)で開いてもらい、食べてみたのですが、なっ、なっ、なんじゃこりゃああああ! とりあえず調味料をかけずにそのまま食べたのですが、激しく濃厚でクリーミィー! トロトロッと広がる旨味がたまりません! それなのに、後味がス~ッとスッキリなのが心地よい。確かに、この牡蠣の味は「ここだけの味」です! 日本やヨーロッパでは食べられない、未体験ゾーンでした!
・清潔な海水なのであたることはない?
この店でなくともナイズナでは美味しい牡蠣を食べることができるので、ナイズナのさまざまなオイスターレストランで生牡蠣を堪能してみてはいかがでしょうか? ちなみに「牡蠣であたる人はいますか?」という質問に対し、エカイエは「清潔な海水なのであたることはない」と話していました。そもそも、あたる牡蠣が生まれないという事なのでしょうね。
<ナイズナまでの行き方>
日本から旅客機の直行便はないが、シンガポール、ドバイ、ドーハなどを経由してヨハネスブルグ空港で乗り継ぎ、ジョージ空港に向かう。そこからクルマでナイズナまで移動することになるが、プレッテンバーグ・ベイ空港やポートエリザベス国際空港からクルマで行くことも可能だ。旅行代理店を通じての移動をおすすめする。
もっと詳しく読む: 南アフリカで食べる生牡蠣が最高すぎて涙が出てきた件 / 超激レアなサファイアに輝く生牡蠣(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2017/04/26/south-africa-knysna-oyster/