ジブリのアニメ映画『風立ちぬ』に登場した、シベリアという名のお菓子。
羊羹(ようかん)をカステラで挟んだ甘いお菓子で、昭和時代にはおやつとして広く愛されていた。現在は売っている店が減少し、なかなか買えないお菓子でもある。
どうしてシベリアという名称なのか? シベリアの永久凍土の層をイメージして名付けられたという説もあるし、シベリア鉄道をイメージして名付けられたという説もある。どちらにしても、ユニークな見た目のお菓子だ。
『風立ちぬ』のシベリアには、モデルとなったシベリアがあるらしい。え? どのシベリアも同じに見えるけど?
どうやら、作品の中に登場したシベリアはとある店のシベリアを元に描かれたらしい。本当かどうか確かめるため、そのお店に行ってみた。
西武柳沢駅から徒歩3分の場所にあるパン屋さん『サンローザ』。
店頭にはプリン50円、シュークリーム50円、いちご150円、ロールケーキ200円と書かれており、激安すぎでビックリする程の価格。店内に入ると、本当にシベリアが売られていた。
しかもシベリア1個100円! 150~200円くらいすると思っていたが、100円なら週に何回か通って買ってもいいレベル。
店内には『風立ちぬ』に関する新聞記事が貼られている。とても気さくな店主が、『風立ちぬ』との関わりについて色々と教えてくれた。
「ジブリの製作所の人かな。数年前に100個くらい買って下さった。その時はアニメに出るって分からなかったけど、お客さんから聞いて、後から気が付いたんだよね」(店主コメント)
シベリアを購入してみたが、見た目もサイズも『風立ちぬ』のシベリアとほぼ同じ。新聞紙で包めば、完全に一致する。
その味は、ふわふわのカステラ生地がほのかに甘く、固形の羊羹が不思議な食感を生む。ミルクや紅茶があれば、おやつに最適である。
三角形の甘いお菓子シベリア。ジブリ映画『風立ちぬ』に登場したお菓子として、ここ最近、注目度が高まっている。ごくたまにスーパーで売っている事もあるが、皆さんは最近シベリアを食べただろうか?
お店 サンローザ
住所 東京都西東京市柳沢1-1-27
営業時間 7:00~21:00
定休日 火曜日
記事: 東京メインディッシュ https://main-dish.com/