世の中はウマイもので溢れているが、稀に「ズバ抜けてウマイもの」に出会うことがある。もしあなたがホルモン好きなのであれば、気仙沼ホルモンは「ズバ抜けてウマイもの」になり得るだろう。
・極めてトロントロンの滑らかな生ホルモン
気仙沼ホルモンは基本的に加熱していない「生のホルモン」。焼肉屋や食堂などで注文すると、極めてトロントロンの滑らかな生のホルモンがテーブルに出される。良店では下味だけで十分美味しく食べられる極上ホルモンであり、タレに浸して食べれば二度美味しい。
・溢れそうなほど盛られた気仙沼ホルモン
たとえば「お福」(宮城県気仙沼市松崎中瀬291-3)の気仙沼ホルモンは極めて上質で、大ボリュームでありながら格安。ランチタイムはライス、漬物、味噌汁、皿だ、ライスがついたホルモン定食がたったの700円。上質なホルモンなら単体でも700円なら安いと思うが、定食で700円。ちなみに1キロ税込1080円で生の気仙沼ホルモンを持ち帰り可能。安すぎる。
さっそく注文したホルモン定食。鉄製の皿に溢れそうなほど盛られた気仙沼ホルモンをトングでつまめば、あまりの柔らかさに気仙沼ホルモンが「ツルンッ!」と滑り落としそうになるほど。まるで液体かと思えるほどトロントロンの状態。
・確かに「ズバ抜けてウマイもの」
炭火で炙ると脂、肉汁、コラーゲン(たぶん)などの旨味エキスがジュワッと溢れ出し煙となって立ち昇る。記者は個人的に「良く焼いた肉」が好きなので、今回もじっくり焼いてライスに乗せて食べた。
いや、これは、確かに「ズバ抜けてウマイもの」。気仙沼ホルモンを「日本一うまいホルモン」と絶賛する人がいるのも理解できる。
・旨味と食感においても別次元
臭みはいっさいゼロ。あまりにも臭みがないので、味覚と嗅覚を研ぎ澄ませて臭みを探ってみたものの、臭みどころか脂が広がるたびに感じる香ばしさが食欲を増幅させる。
トングでつまんだ時点から「いつも食べている世間一般のホルモン」と感触が違っていたが、旨味と食感においても別次元。この味、現地だからこそ出せる鮮度と旨さなのかもしれない。
<生のままだと>
大ボリューム
美しいピンク色
ふわっふわで雲のよう
つまむと液体のようにとろける柔らかさ
<焼くと>
臭みが完全にゼロ
極めて心地良い柔らかさ
旨味濃厚
タレなしでもウマイ
タレをつけてもウマイ
ちなみに、気仙沼市からそこそこ近い一関市で食べた気仙沼ホルモンも絶品だった。この地域は、日本屈指のホルモン絶品地帯なのは間違いない。
お福
住所: 宮城県気仙沼市松崎中瀬291-3
時間: 11:30~14:00 17:00~22:00 (通常時の営業時間 / 要確認)
休日: 日曜日 (要確認)
備考: 臨時休業や営業時間短縮など常に変更になることがありますのでご確認ください
(記事更新日: 2023/04/12)