東京都渋谷区には、天然記念物の比内鶏が食べられる焼鳥屋がある。天然記念物を食べる? 比内地鶏じゃなの? そんなのは違法だ! そう勘違いしている人もいるが、この焼鳥店で比内鶏を食べても違法性はない。
しかし、流通として出回っているのは比内地鶏であり、普通ならば比内鶏を食べる機会はない。
ではどうやって天然記念物の比内鶏を手に入れているのか? それはまた別の機会にお伝えするとしよう。今回は、比内鶏がどんな味なのかをお伝えしたい。
皆さんは比内地鶏を食べた事はあるだろうか? 食べた瞬間に広がる肉汁が、柔らかい身と共に旨味を生む。鍋にしても、焼鳥にしても、唐揚げにしても美味しい。ちなみに比内地鶏は、比内鶏と他の鶏を掛け合わせた鶏の事である。
しかし、比内鶏は予想外な味や特色をしている。比内鶏の焼鳥は非常に引き締まった肉質で、キュキュッと強いはごたえを感じる。それを硬いと思う人もいれば、食感が楽しいと感じる人もいる。
比内地鶏と同様にたっぷりの肉汁が染み出てくるが、まったくしつこくなく、上質な脂を蓄えた肉なのがわかる。比内鶏には、日本酒よりもビールが合うかもしれない。
これはスルメだ。焼鳥界のスルメなのだ。
比内鶏は「山田比内鶏」として焼かれているが、いつもあるわけではない。入荷状況により食べられない事もあるので、いつかお店で出会える事を願って通おう。
店名: 鳥福
住所: 東京都渋谷区渋谷1-25-10
営業: 16:30~21:00 土16:30~20:00
休日: 日曜日定休日
※2023/02/21記事更新