まさか無料で外食できる時代が到来するとは……。外食したらお金が必要なのは人類共通のルール。そんな常識を打ち破ったのが、ミツカンが2022年12月9~18日の期間限定でオープンする『凹メシ食堂』(東京都渋谷区神宮前4-26-18)。この食堂ではミツカンの鍋スープを使用した鍋料理を食べることができるのだが、すべて無料なのである。
「へこんだエピソード」をカードに書くだけ
ただし! お金は必要ないが別のものが必要。とはいえダイヤとか金とか銀とか仮装通貨とか物々交換とかじゃあないからご安心めされい! 鍋料理が無料で食べられるかわりに、「へこんだエピソード」をカードに書く必要があるのだ。ではどうして、へんこだエピソードを書く必要があるのか?
鍋食べたらネガティヴな気持ちが0%になったらしい
ミツカンは立命館大学マネジメント学部・和田有史教授と調査を実施。へこんだ状態のミツカン社員56名を対象に実証試験をしたところ、「鍋を食べると85.7%の人がへこんだ状態がやわらいだ」という。
また、「ぐったり」「もやもや」していた人が鍋を食べたところ、そんなネガティヴな気持ちが0%になったという。鍋すごい!
へこんだ心を癒やしてあげたいミツカンが『凹メシ食堂』オープン
そこで、少しでも世の中から「へこんだ人」を減らしたい、癒やしてあげたいと思ったミツカンが『凹メシ食堂』を表参道にオープン。「へこんだエピソード」と引き換えに、鍋を食べて元気になってもらおうというわけだ。しかもこたつに座りながら鍋が食べられるこだわりっぷり。身も心もあったかくなってほしいという「おもてなし」。優しい。優しすぎる。優しさライセンスあげたい。
『凹メシ食堂』を実現させた凹んでない課
ちなみにこの『凹メシ食堂』だが、ミツカン入社3年目の若手社員カワグチさんの「カラダの健康を支えるごはんは、へこんだ心を元気にする力だって持っている!」という想いがきっかけとなり誕生したという。彼女を含む課長のタナカさん、取締役のヨシナガさんがメンバーとなり「凹んでない課」を立ち上げ、この食堂を実現させたようだ。
無料で食べる方法はカンタン!
筆者は実際に『凹メシ食堂』の発表会に出向き、無料の鍋を体験してみた。店舗はJR原宿駅から徒歩5分ほどの場所にあり、表参道ヒルズのほぼ隣。店内に入ると「凹」の形状をしたカードを渡されるので、そこにペンでへこんだエピソードを書く。筆者は「いつもおなかがすいている」と書いた。食べても食べてもお腹がすくので食べ過ぎてしまい、自己嫌悪に陥るからだ。
メニューは「ごま豆腐鍋」「焼あごだし鍋」「キムチ鍋」の3つ
へこんだエピソードを書いたカードを壁に貼り付け、かわりに鍋の名称が書かれたカードを受け取る。「ごま豆腐鍋」「焼あごだし鍋」「キムチ鍋」の3つの鍋のうちひとつだけ無料で食べることが可能だ。今回は「焼あごだし鍋」を選択! スタッフさんにカードを渡してこたつに着席。あったかい。極めてあったかい。贅沢を言えば、ここに猫とミカンがあれば実家に帰った気分になれるかもしれない。さらにテレビのリモコンがあれば完全に実家。
へこんだ顔をデザインした練り物やニンジン
テーブルにやってきた焼あごだし鍋。ミツカンが市販している鍋つゆを使用したもので、焼あごを中心に7種のだしをブレンドしているという。具にもこだわりがあり、へこんだ顔をデザインした練り物やニンジンが盛られていた。へこんだ気持ちなんて食って消化してしまえ! ということか。
その味は……、うまい。ジワジワうまい。まろやかな旨味を飽きることなく楽しみ続けられるテイストで、白菜や鶏肉のおいしさを打ち消さず、見事に共存している。塩気でゴリ押ししていないのが良い。マイルドでディープな旨味、たまらない。
巨大な鍋つゆガチャも楽しめる
野菜が豊富なので食物繊維たっぷりで胃袋も大満足。気が付けばホッコリとした気分になっていたのだった。鍋だけで癒やしは終わらない。
巨大なガチャが店内に設置されており、無料でプレイ可能。ハズレなしで、12種類あるミツカンの鍋つゆシリーズのひとつが当たるという。試しにやってみたらキムチ鍋のつゆが当たった。ほかの参加者は寄せ鍋つゆが当たっていた。これは嬉しい。キムチの辛味でアツい夕食が楽しめそうだ。
この『凹メシ食堂』、とことん無料、とことん癒やし、とことん心が和む時間を過ごせたのであった。
もっと詳しく読む: 表参道・凹メシ食堂で鍋料理が無料で食えるぞおおおお! ミツカンが「へこんだエピソード引き換えに無料鍋」(東京メインディッシュ) https://main-dish.com/2022/12/08/hekomeshi-shokudo/
凹メシ食堂
住所: 東京都渋谷区神宮前4-26-18
時間: 平日17:00~21:00 土日11:00~21:00
休日: 期間中無休
期間: 2022年12月9~18日