もともとは中国料理として愛されてきた葱油餅(ツォンユーピン)ですが、そのレシピは台湾に渡り、いまや台湾人(特に台北の人々)にとって定番の食べ歩きグルメになっています。
葱油餅とはどんな料理か説明しましょう。適量の塩を混ぜ込んだ小麦粉で生地を作り、そこにネギの細切りを織り交ぜ、油でジュウジュウと焼いた料理です。
店によっては旨味調味料を混ぜているようですが、純粋に塩と小麦とネギ、そして油の味だけでじゅうぶん美味しいB級グルメになります。「香ばしさ」が味になるんです。
台湾には無数に葱油餅の屋台がありますが、単純に具がネギだけのものや、玉子やハム、チーズを混ぜたものもあります。
ネギだけでもじゅうぶん美味しいのですが、最近の若者にはチーズ入りが人気のようです。
店によって調理法が異なることがあります。鉄板で焼き、二つ折りにしてできあがりの店もあれば、葱油餅をヘラで叩いて砕き、ボロボロにして完成の屋台もあります。
基本的にパリパリ触感の葱油餅ですが、ボロボロに砕いた葱油餅もフワフワしてて美味しいですよ。それは葱抓餅(ツォンジュアビン)と呼ばれています。
台湾には行列ができる葱油餅や葱抓餅の店もありますが、はっきりいって、どこの店もだいたい美味しいです。ここまでハズレの少ない屋台というのも珍しいでしょう。
それゆえ、わざわざ混んでいる屋台に並ぶ必要はないともいえます(並んで買うのも楽しいですけどね)。
もし葱油餅を食べたいならば、まず最初は、ネギだけのシンプルなものか、玉子をトッピングしただけのものがよいでしょう。まずは純粋な味から試すのがいちばんです。
値段は80~120円くらいですので、日本人にとって手軽に買える価格なのもいいですね。
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