富山県朝日町の最東に位置するヒスイ海岸は、幅100m・東西約4㎞に渡って広がる砂利浜の海岸です。美しいエメラルドグリーンの自然海岸で、「日本の渚百選」「快水浴場百選」に選ばれています。宝石の落ちている海岸として、世界的にもいろんな意味で珍しい環境です。
・ヒスイ海岸には宝石が落ちている
ここ、ヒスイ海岸ではその名の通り「ヒスイ」という宝石を採ることができるんです。夏には若者や家族連れの海水浴で賑わっており、夏以外にも魚釣りやヒスイの原石探しの人たちがちらほら見られます。日本のヒスイ産地は険しい山の中がほとんどですが、海からヒスイが打ち上がり、楽しく安全にヒスイがひろえる世界的にも珍しい環境で人気の高い海岸なのです。
・ヒスイ昔話
約6,000年前の縄文時代から愛される宝石・ヒスイ。ヒスイは正式には「ヒスイ輝石、Jadite -NaAlsi2O6-」と言われており、ほとんどの方が緑色だと思われていますが基本的にヒスイは鉱物的には白色ないし無色であり、ここに微量のクロムが混じると美しい緑色になるそうです。以前は、中国から輸入していたと考えられていたのですが、国内ではじめて古墳時代のまが玉工房跡「浜山玉つくり遺跡」が朝日町で発見され、日本のヒスイ文化を解き明かすスタート地点となり、発掘調査団が、宮崎・境海岸一帯を「ヒスイ海岸」と命名しました。
・探し方!
ヒスイの原石は、薄くグリーンがかった感じで、普通の石より若干比重が重いので手ごたえがあり、硬いため角ばっている。波打ち際を歩いていて、水の中でボワーと白い光を発している石を探すのがコツです。緑色のヒスイは、乾いているときは黒っぽく見えますが、海水で濡らしてから太陽にすかしてみると光が透けてきれいに見えます。地元の人たちは朝早く起きて海岸を歩きながら探し、特に海の荒れた翌日などは海中より打ち上げられることがあり、よく見つかると言われています。運悪くヒスイが見つからなくても、ここにはガーネットやメノウなどの赤や緑・青・白など様々な小石もありますので、ガラスの容器に入れておみやげにするのもおすすめ!
後ろには山が連なっており、夕暮れ時には夕日に染まる美しい海岸を見ることができるサンセットビーチとしても人気です。泊まりがけで朝日町へ訪れるもおすすめです。お盆、夏休みとレジャーシーズンに是非オススメしたい誰でも手軽に宝石を手に入れることができる海岸「ヒスイ海岸」。是非足を運んでみてください!
ヒスイ海岸
住所: 富山県下新川郡朝日町宮崎 宮崎・境海岸
車の場合: 北陸自動車道朝日ICから約15分
電車の場合: あいの風とやま鉄道越中宮崎駅から徒歩1分