アンマンにおけるペトラ以外のヨルダンの古き良き穴場「サルト」

ヨルダン

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ヨルダンといえばアンマンのダウンタウンや世界的に有名なペトラ遺跡などがありますが、他の都市を訪れた方は少ないかもしれません。ヨルダンの治安は中東の中では非常に落ち着いていると言えます。

・サルトという街をご存知?
その中で今日は「サルト」(As-Salt)という場所をご紹介できればと思います。このアンマンの北西に位置する街、サルト。どうやって行くかと言いますとアンマンの中心からバスを乗り継いで1時間程で赴くことが出来る街です。

アンマンからのアクセスも良く、半日もあれば往復の交通時間も含め楽しむ事が出来る街と言えます。このサルトは18世紀から19世紀にかけて建てられた黄色い壁の建物は当時の建築技術が散りばめられています。

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このサルトはイスラム教とキリスト教が共生している街で、街中には教会やモスクが肩を並べてたたずんでいます。中でもオーソドックス系の教会ではイスラム教徒の礼拝も受け入れるなど、寛容なサルト市民の生活の中を垣間見ることができます。

そんな寛容な街サルトの人々は、自身のことを「サルティアン=サルト人」として考えておりサルトに強い愛情と誇りを持っている事でも有名です。

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・サルトへの行き方
アンマンのダウンタウンからアクセスする場合、まず、「ドゥワール・スウェイレを目指します。バスの場合乗り継ぎが必要になるため、タクシー利用をお勧めします。タクシードライバーへは「ドゥワール・スウェイレ」と言えば通じます。

この「ドゥワール・スウェイレ」からはサルト行きのバスが頻発しています。ワゴンタイプのバスが沢山停まっているので、「サルト、サルト」と呼び込みしているバスに乗車し、終点まで乗ればサルトに到着します。どのバスに乗ればよいか分からない場合はヨルダン人に行き先を告げれば乗るバスを教えてくれます。片道料金は0.45JD=90円ほど(2017年12月時点)、20分程で到着します。

バスに乗る際は進んでヨルダン人異性の隣には乗らぬよう気を付けてください。ここには他人同士の異性が触れ合う事はご法度(握手も女性が男性へ求めてきた際のみ可能)というイスラム文化が背景にあります。

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・効率的にサルトの見どころを観光可能
サルト散策は自分で街を歩く個人散策か、ガイドと一緒に街を歩くツアー散策の2通りがあります。坂や階段、細い路地が多い街なので迷いやすく、ガイドと歩く事をお勧めします。

サルトには「Visitor Information Center」という観光案内所があり、そこへ行くと街歩きツアーも申し込めます。ツアーでは効率的にサルトの見どころを観光可能で、歴史的な建造物、活気あふれるスーク(ハマム・ストリート)、多文化の共生など、街を歩くだけで異国情緒溢れる世界を堪能できます。もちろんガイドさんは英語が話せますのでご安心を。

・グループで訪れることをお勧め
ツアーの代金はトレイルツアーのみの場合は15ドルから、伝統衣装の着付けと伝統料理体験が加わると1人あたり25ドルになります。人数が多ければ1人当たりの金額が安くなりますのでぜひグループで訪れることをお勧めいたします。トレイルツアーは当日申し込み可能、トレイルツアー+着付け&ご飯は事前申し込み必要です(インフォメーションセンターTel:079-777-3000 Mail: khaldoun.khraisat@yahoo.com)。

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また、現地の文化体験や食事体験ツアーもあり、時間があればそちらに参加するとより濃いアラブの世界を体験できる事間違いありません。

「Visitor Information Center」にはサルトの街歩きMapも配布しているので是非立ち寄りたい場所です。

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・サルトへの旅の思い出
観光案内所の隣にはサルト・ブランドショップというお土産屋さんも併設しており、サルト産の工芸品(陶器、刺繍、石鹸、アクセサリー)を扱っています。

ここではサルトに住む女性の収入向上の一環として様々な商品を開発しています。サルトへの旅の思い出に是非覗いて見て下さい。

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・サルトでの食事
サルトでの宿泊・食事のお勧めは「ベイト・アジズ」Beit Azizというホテル&レストランになります。街の中心から階段を上り、丘の上に位置しており有名なラーニア ヨルダン王妃もオープニングに参加するなど、王室お墨付きのレストランになります。

サルトの街を一望しながら伝統的なヨルダン料理を楽しむことが出来るレストラン。現在はアラビア語のメニューのみ提供しているが、近々英語のメニューも完成するとのこと。スタッフは英語を話すので、お勧めを聞けばベストな食事を提供してくれます。

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・日本と友好関係のある街
実はこのサルト市の観光開発には日本のJICA(日本国際協力機構)が大きく関与し、過去数年間、持続可能な観光開発プロジェクトとして観光案内所の設立や散策路の整備などが行われていました。

現在日本人のサルト訪問者数は年間100人程とまだまだ知られていないため訪問者は少ないですが、日本と友好関係のある街に、ぜひ訪れてみませんか?素敵なサルティアンの方々がお待ちしております。

もっと詳しく読む: アンマンにおけるペトラ以外のヨルダンの古き良き穴場「サルト」(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2018/01/10/jordan-amman-salt/

執筆・協力: 鷹鳥屋明 / サルト開発公社

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