【現地取材】海外に住もう! アパート賃料の相場を報告 / ラオス・バンビエンのアパート事情を紹介

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東南アジアの都市でアパートを借りて一人暮らしをしようとすると、毎月どれぐらいの費用がかかるのでしょう。部屋代の基準は? 敷金礼金は? 設備にかかる費用は? などなどわからないことばかり。

そこでラオスの観光都市、バンビエンで一人暮らしをすると実際どれぐらいかかるのか、見て回ってきました。

・ワンルームタイプの場合(賃料 約8,200円)
最初にご紹介するのは、町の中心部から3kmほど離れた地元民向けの居住区にあるワンルームのアパートです。このエリアには他にも3つアパートが存在しています。

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月々の部屋代は600,000キープ(約8,200円)で、部屋の大きさは4m×6m。リビング兼寝室とシャワールームのみのシンプルな構造です。

キッチンは用意されていませんが、多くの住人が幅1.5mほどのベランダ部分を調理スペースとして利用しています。いくつかの部屋を覗かせてもらったところ、調理器具はガステーブルよりも七輪と木炭が主流でした。

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日本で暮らしてきた人に厳しそうなのがトイレです。和式トイレに似た便座にしゃがむタイプで、本体に水を流す仕組みがありません。便器脇のバケツに水をためておいて、使うたびに手桶で流す必要があります。

またシャワーが設置されていないため、必要であれば入居者が工事費用を負担しなければいけません。シャワーの設置費用は電気の配線工事を含めて約10,000円程度。大きな出費となるため、ここでは多くの人がシャワーを使わず水浴びで済ませています。

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このアパートで一人暮らしをしているのは半分以下。多くの部屋がシェアルームとして借りられており、友達や仕事仲間などが一つの部屋に集まって暮らしています。

食事の時にみんなで集まって食べるため、食費を浮かせることができるのも共同生活のポイントのようです。

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・リビングと寝室が別の2部屋タイプ(賃料 約10,800円)
バンビエンでワンルームよりも広い部屋を探してみたところ、リビングと寝室が別になったこちらの2部屋タイプを数か所で見つけました。全体が4m×8mの広さで、寝室は3m×3m。

シェアハウスとして友達同士で住んでいるケースもありますが、こちらの物件は家族で暮らしている世帯が多く、子供の姿をよく見かけました。町から多少離れていて、周りは山と田んぼだらけ。自然が好きなら文句なしの立地です。

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家賃は800,000キープ(約10,800円)。この物件は新築で中はピカピカです。トイレは洋式ですがこちらも水洗ではありません。

シャワーはなし。奥行き1.5mほどのベランダ部分にシンクがあり、キッチンとして使うことができます。ガステーブルなどの調理器具は用意されていないため自炊をする際は自分で購入する必要があります。

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こちらも一つ目の物件とおなじように初期投資費用が多くかかる物件です。

地元民と同じようにシャワーなしの水浴びで問題なし、調理は七輪&炭で、という強者なら安く抑えることができそうですが実際に暮らすにはハードルが高いでしょう。

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・ホテル風豪華ワンルーム(賃料 約32,700円)
新築物件をもうひとつご紹介。こちらは町のほぼ中心部に位置する物件です。これまでに紹介した2軒はローカル向けの平屋物件だったのに対し、こちらは3階建て。

さらに水洗トイレとエアコンとシャワー、ベッドやテレビまで備品として付いています。

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家賃は240,000キープ(約 32,700円)。部屋の広さは4m×5mで、リビングとシャワールームのみ。キッチンスペースはありません。

ベランダは1.5m×1mほど。部屋は広いわけではないものの、立地の良さと設備の充実度はバンビエンの物件の中でもダントツです。ラオスの高級マンションと言ったところでしょうか。

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住んでいるのは現地のお金持ちか外国人。まだできたばかりで、まるでシティホテルのようです。実際にこちらの物件はホテルとして一日から泊まることもできます(1日 80,000キープ)。

エアコンやシャワー以外にも、テレビやベッド、クローゼットなどの家具が最初から付いているので生活はしやすいのですが、バンビエンのアパートの相場と比べて家賃は約3~4倍とかなり高めに設定されています。

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・バンビエンは一人暮らしのハードルが高め
バンビエンにある3軒のアパートを紹介してみました。首都ビエンチャンと比べると全体的に家賃は安め。物件によってはゲストハウスよりもずっと安く滞在することができますが、日本のように一人暮らし向けの住居が多くないうえに、多くのアパートにはシャワーやエアコンなどの設備が整っていません。

シャワー、ベッド、棚、調理器具、生活雑貨すべてを揃えて50,000円程度、エアコンを付けるとプラス20,000円は最低でも必要になってきます。

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さらに不満に思ったのが、まともなキッチンが用意されている部屋が少ないこと。バンビエンでアパートに住んでいる人たちは、床にまな板を置いて食材を切るのは当たり前。火を使う際も、ベランダや玄関脇など空いているスペースに七輪を置いて調理しているケースが多く見られました。

実際にアパートを借りて滞在するには就労ビザなどの許可証が必要になります。最低でも一年以上の滞在を予定していない限りは現実的ではありませんが、ラオスでの長期滞在を真剣に検討している方がいらしたら参考にしてみてください。

もっと詳しく読む: アパート賃料の相場は? ラオス・バンビエンのアパート事情を紹介(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2017/11/21/laos-apartment/

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