JR東海道線と東海道新幹線が乗り入れ、その名の通り静岡県の中心駅として発展を続ける静岡駅。その1・2番ホームには昭和41年に創業した立ち食いそば屋「富士見そば」が店を構えている。50年以上に渡って静岡のサラリーマンたちの生活を支えて続けてきた名店だ。
・斬新なメニューを提供し続けている
老舗店と聞くと昔ながらの味を大切に守り続けているイメージが強いが、富士見そばに限っては異なる。もちろん良き伝統はしっかりと守りながらも、常に斬新なメニューの開発にチャレンジし続けているのだ。
・「チーズそば」が激しく美味
現在、富士見そばで最も注目され、全国でもインターネットを中心に話題になり始めているメニューと言えば「チーズそば」。かけそばの上から大胆にモッツァレラチーズを振りかけたチーズそばは3年ほど前に開発されたが、富士見そばのつゆとチーズの風味が見事なまでにマッチ。一過性のブームではなく、じわじわと着実に人気が増し続けているというのだから驚きだ。
・立ち食いそばのスピード感はそのまま
カウンター越しに食券を手渡すと1分もかからずにチーズそばが仕上げられた。立ち食いそばは時間が勝負。チーズという斬新な食材をそばのトッピングに採用したのも、チーズなら上からかけるだけという手間のかからなさが重要視されたのだろう。
・甘辛いつゆとチーズの濃厚さがマッチ
チーズそばにはモッツァレラチーズのほかに青ネギと天かすが振りかけられている。ダシの効いた甘辛いつゆと濃厚なチーズの塩気、さらに天かすから滲み出る油が全体にまろやかさをプラス。すべてが混ざり合うことで絶妙なバランスの味を成立されているのだ。
・天かすとチーズのマリアージュ
さらに、アツアツのつゆで溶けたチーズは天かすに絡み、独特の食感へと変化を遂げるのだが、これがまた格別。どこかチープでありながらも懐かしさがこみ上げてくる味だ。
立ち食いそばという特性上、最重要視しているのは料理提供のスピードであり、どうしても味では一般的な蕎麦屋に劣る。特に麺の質はさすがに比べ物にはならないだろう。しかしそれでも富士見そばには独特の魅力がある。静岡駅を通る際には途中下車してでも立ち寄りたい名店だ。
もっと詳しく読む: JR静岡駅ホームの老舗立ち食いそば屋が開発した「チーズそば」が絶品 / 昭和41年創業の富士見そば(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2017/10/22/cheesesoba/