厚切りロースカツ定食 3000円
東京にはとんかつの名店がいくつかある。代表的なところでいうと、蒲田と大門の「檍」(あおき)だろうか。林SPFポークを使用しており、食材は申し分なし。そこに高度な調理スキルが相まって、他店では表現できないクラスのとんかつを生み出している。
・すべてにおいてバランスがとれている
食材は高品質のものであればあるほど良い。しかし、単に高級な食材を用意すればよいわけではない。食材のポテンシャルを最大限に引き出し、とんかつは豚肉の旨味と食感をしっかりと残すことが何よりも重要なのだ。よって、食材、調味料、調理スキル、すべてにおいてバランスがとれているとんかつ店は限りなく少ない。
・ミート矢澤の名を汚すことのないデキ
そんな状況下で、「あげ福」(東京都品川区西五反田2-15-13)のとんかつは称賛に値する。黒毛和牛専門の精肉卸として有名なミート矢澤が経営しているとんかつ屋で、肉に対するこだわりは尋常ではない。ヘタなものを出したら、それこそミート矢澤の面目丸つぶれだ。「あげ福」のとんかつは、そんなミート矢澤の名を汚すことのないハイクオリティなとんかつ。女性に絶大な人気なのも理解できる繊細でしつこくない味。
・他の銘柄豚でそれに均衡する美味しさ
なかでも厚切りロースカツ定食は絶品で、ソースも塩もつけず、そのまま食べても涙があふれるぐらい美味。そう、豚肉が持っているポテンシャルをMAXまで引き出し、溢れる肉汁だけで十分感動するデキに仕上げているのである。その旨味、「檍」のとんかつにも匹敵する。「檍」が究極の豚肉、林SPFポークを使用していることを考えると、「あげ福」が他の銘柄豚でそれに均衡する美味しさを出していることに職人魂を強く感じる。
・美味しい食べ方を伝授
厚切りロースかつ定食を注文すると、トリュフ塩がオススメの塩として提供される。しかし、できれば普通の塩をスタッフからもらったほうが良いと思われる。トリュフもとんかつも強い旨味を含んでいるため、双方の旨味が喧嘩してしまうのである。
最初は何もつけずに食べ、次はトリュフ塩で試し、あとはすべて塩で食べることを推奨する。好みにより、最後だけはソースでも良いだろう。
もっと詳しく読む: 女性に絶大な支持を得ている希少なとんかつ屋「あげ福」が心から美味しい(東京メインディッシュ) https://main-dish.com/2017/05/21/tonkatsu-agefuku-atsugiri/
[map_card]あげ福
住所: 東京都品川区西五反田2-15-13 ニューハイツ西五反田1F
時間: 11:30~15:00 17:00~23:00
休日: 年中無休
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131603/13154272/
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