そのまま食べるもよし、料理のトッピングにも欠かせない食材“チーズ”。古代ローマ時代からチーズを製造するスイスでは、年間なんと13万トンのチーズが食べられているそう。 “穴あき”模様の「エメンタールチーズ」は、そんな酪農大国で生まれました。
・スイスチーズの代表格をもとめて
アメリカの『トムとジェリー』の挿絵をはじめ、多くの漫画や絵本などでもおなじみの“穴あきチーズ”の名前は、エメンタールチーズ。15世紀スイスのベルン北東部にあるエメンタール地方で生まれました。
ハードタイプのエメンタールチーズは、スイス定番「チーズフォンデュ」にも用いられており、国内のチーズの年間製造量の半数はエメンタールチーズが占めています。もともとエメンタールチーズは約100㎏もの円盤形ですが、なんと牛乳は1000ℓ使用するのだそう。酪農大国スイスの名産品です。
・“チーズの王様”が生まれるまで
エメンタール地方にあるチーズ製造工場「Emmentaler Schaukaeserei」ではエメンタールチーズを作る様子を見学できます。チーズをぐつぐつと煮詰めて、引き上げるところまで見ていると、その大きさにびっくり! スイス国内のスーパーやホテルのビュッフェ等で見られるのは、小さくカットされた姿とは、まるで別物のようです。
工場にはレストランとショップも併設しています。できたてのチーズで作る特製料理を堪能したあとは、お土産も物色しましょう。
・意外と貴重? エメンタールチーズのお味は
そのたたずまいは知っていても、意外と日本では食べる機会のないエメンタールチーズ。スイスでは圧倒的にチーズフォンデュに使われますが、他のヨーロッパの国々ではグラタンやキッシュにも用いられています。
チーズ自体はとってもマイルド。クセがなく塩分も控えめなので食べやすく、本場のチーズにあまりなじみのない日本人でも抵抗なく楽しめそうです。豊かな自然が育むエメンタールチーズ、ぜひ現地へ訪れたら味わってみてくださいね。
もっと詳しく読む: 穴あきエメンタールチーズが本当に本当に本当に本当に心から美味しい件(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2016/11/07/emmentalcheese/