【現地取材】戦時中「街」を奪われたワルシャワへ / 1980年世界遺産に登録

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16世紀末以降、ポーランドの首都となったワルシャワ(Warsaw)。大戦下で建物も遺跡も破壊された街は、約70年経った今はそれがまるで無かったかのように、すっかり生まれ変わっています。

・ポーランドってどんな国?
2016年1月、初めて成田(東京)との直行便が就航したポーランド。2015年は4万1000人の日本人が訪れたそうですが、直行便があるため、日本人にとってより身近な国となりました。

しかしその歴史のほかに、そもそもポーランドはどんな国かイメージしにくい人も、きっと少なくないはず。今回、筆者も初めて訪れることとなったワルシャワ。いったいどんな風景が広がっているのか、好奇心とともに出かけました。

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・一度は“焼野原”となったエリアへ
現地の方も「ここは特別美しい」とおすすめする“旧市街(Stare Miasto)”へ、まずはじめに足を運びました。石畳の道や、2~3mの高さの城壁に囲われた一帯はおごそかな雰囲気すら漂い、軒を連ねる建物のカラフルな色彩を圧倒するよう。

実はこのエリアは、1944年第二次世界大戦のワルシャワ市街戦の戦地となったエリアで、そのときに、クラクフからワルシャワへ遷都された16世紀末から残っていた街並みはすべて破壊されたといいます。

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・市民の手により取り戻した、首都の風景
しかし大戦が終わって早々、首都の復興のため、ワルシャワ市民は立ち上がりました。過去の資料だけでなく住民の記憶もあわせて、外壁のヒビやレンガのひび割れひとつにいたるまで、街のほぼすべてを復元。数十年もしないうちに、大戦以前の風景をそのままに“再生”したのです。その市民の「不屈の熱意」が評され、この一帯は1980年世界遺産に登録されました。

「街を取り戻す」――そんな市民一人ひとりの切望のもと取り戻した旧市街。訪れるさいは、じっくり時間をとって街を歩くのがおすすめです。

もっと詳しく読む: 戦時中「街」を奪われたワルシャワへ / 1980年世界遺産に登録(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2016/11/04/warsaw-sightseeing/


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