【現地レポート】スイス旅行中にゴミが見あたらない理由

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ポイ捨てされたゴミがほとんど見あたらないスイス。それは自然豊かなハイキングコースや駅、観光都市の目抜き通りでも同様です。その理由は、現地の人々にある徹底した美意識にひそんでいました。

・鉄道1車両につき10近くあるゴミ箱
電車に乗ってまず気付くのは、そのゴミ箱の多さ。普通・特急問わず、スイス国鉄は2人か4人掛けの対面式のシートですが、各座席にひとつゴミ箱が設置されています。

紙くずもペットボトルも、乗車中に出たゴミはすべてこのなかへ入れます。可燃や不燃ゴミなどの分別については、各路線の終着駅に着けば鉄道スタッフが全部収集して仕分けするシステム。ちなみにバスにはゴミ箱がないので、各自持ち帰るのがマナーです。

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・ホテルで朝食を!
ホテルに泊まると、宿泊に朝食も含まれるのがスイスでは一般的。果物をむいた皮やバターの包み紙など、朝食中にもゴミは多く出ます。これらはお皿の脇…ではなく、各テーブルにあるダストボックスに入れるのがお約束です。

食事を終え席を立てば、スタッフが使用済みの食器類の片付けと同時に、ボックス内のゴミも捨ててくれるところが大半。したがって、自分より先に食事した人のゴミを目にすることはまずありません。

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・現地人の暮らし方1 / ワンちゃんのお散歩中のゴミは専用ボックスへ
観光中にも垣間見えるゴミへの徹底した姿勢は、スイスで暮らす人々の間で、よりストイックに守られていました。

湖畔沿いの散策中、道路で見つけた犬のイラスト入りのゴミ箱。お散歩中に出たゴミを入れる専用ボックスで、ゴミ箱の上部にはビニール袋まで完備しています。コンクリートの舗装道路や脇の芝生で、放置されたゴミを見かけないのも納得です。

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・現地人の暮らし方2 / 生活ゴミは路地裏の底深いコンテナへ
美しい町並みに、ゴミステーションなどはもってのほか。各施設や家庭から出るゴミは、裏道や町のはずれなどに置かれたコンテナにまとめて捨てます。コンテナやコンテナの蓋の脇には、分別チェックの「監視」を告げるプレートまで。

地面から1mほどの高さのコンテナの蓋を開けると、予想外の底深さ! 地下深く彫った穴に溜めたゴミを、週に何度か回収するようです。スイスの景観に魅せられているのは、観光客だけでなく現地人も同じ。そのためゴミへの抜かりない意識も、無理なく共有されるのかもしれません。

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もっと詳しく読む: スイス旅行中にゴミが見あたらない理由(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2016/09/06/report-swisstrash/


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