器好き必訪! 現在入手不可能な小花柄の陶器 / スイス・ニヨンの古城

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ジュネーヴからすぐの湖畔の町、スイス・ニヨン(Nyon)。町のランドマークである古城には、かつてフランスの移民らが手がけた、今ではもう製造が中止してしまった、美しい「ニヨン焼」があります。

・上品な小花模様がスイスらしい「ニヨン焼」
白地に細かく描かれた、矢車菊(ル・ブルエ)やバラ(ニヨン・ローズ)の小花。かわいらしくも品格漂うたたずまいは、可憐な花模様の陶器をふちどる金のためでしょうか。

かくも素敵な陶器「ニヨン焼」が生まれた地は、スイスのフランス語圏に属する小さな湖畔の町。しかし残念な事に、30年以上も前に製造が中止されており、もうニヨン・メイドのオリジナルは手に入りません。ただし、湖沿いに建つ「ニヨン城(Château de Nyon)」ではこれらを鑑賞可能です。

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・対岸はフランス・エビアン。ロケーションばつぐんの古城
スイス国鉄駅を出たら、さっそく湖に向かって歩きましょう。歩いて廻れるほど小さな町なので、15分もしないうちにニヨン城に到着します。

白亜のこざっぱりとした古城は、13世紀頃の建築。現在では歴史・陶磁器博物館、特別展覧会場や民事婚の式場があるほか、地下のワイン倉庫ではワイン試飲会やコンサートが催されています。また城を抜けて湖側に出れば、爽快なレイクビューがお待ちかねです。

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・「ニヨン焼」が展示される歴史・陶磁器博物館へ
一息ついたところで、お目当ての「ニヨン焼」を見物しましょう。入館料CHF8を払ったら、らせん階段をのぼって城2階にある展示フロアへ。陽光がさす部屋のショーケースに、大切に保管されていました。

もともと18〜19世紀に作られた「ニヨン焼」。それまで陶器の生産はスイス国内にはチューリッヒ(Zurich)しか窯元がありませんでした。希少価値が高く、貴族など上流階層に親しまれた「ニヨン焼」は、上品な小花モチーフがポイント。一枚の花弁を描く場合は、細い筆で三度ストロークして緻密な線を引くという、手の込みようです。

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今はもう入手できませんが、そもそも製造されていたとしても、なかなか手がのびない高級品だったかもしれません。

貴重な「ニヨン焼」を鑑賞しに、スイスに訪れたらニヨン城へ足を運んでみて。

もっと詳しく読む: 器好き必訪! 現在入手不可能な小花柄の陶器 / スイス・ニヨンの古城(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2016/08/23/nyonyaki/


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