【絶景】そこにいる自分が嘘みたい / スイス・シオンを見下ろせる丘の上の古城

スイス

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マッターホルンはじめ、スイスアルプスに囲まれたツェルマット(Zermatt)。このハイカーの聖地が集まるヴァレー州(Canton du Valais)の州都・シオン(Sion)には、高々とそびえる丘が二つあり、頂にある古城からはダイナミックな町の全景を望める。

・ツェルマットから鉄道で2時間弱
ヴァレー州はハイキングメインのエリアだけに、観光(町歩き)向きな町はほとんど無い。そんな地域における数少ない観光都市の一つが、ローヌの谷間にあるシオン。

アクセスする交通機関はスイス国鉄(SBB)。シオン駅周辺へ近づくにつれ、車窓からはぶどう畑や小高い丘の眺めが続く。そして到着をしらせる車内放送が流れて一瞬、二つの丘がみえた。これらの丘に建つ古城こそがシオン観光のハイライト。鉄道を下車したら早速ここに向かおう。ちなみに、荷物がある場合は、駅構内のロッカーを利用するといい。

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・まずは駅の線路寄りに建つヴァレール城から
石畳が続く細い路地をぬけて、駅から歩いて10分ほど。町のランドマーク、ヴァレール城 (Château de Valère)とトゥールビヨン城 (Château de Tourbillon)は隣り合う丘に、それぞれ建っている。

ヴァレール城ヘ続く一本道の傾斜はゆるやかだが、砂利道なので運動靴を履いておきたい。木が林立するコースは、歩いていても気持ちいい。

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・歩くこと15分で頂上付近へ
12・13世紀に建立された、中世の趣漂うヴァレール城。城内には世界最古の演奏可能な木製パイプオルガンがある。筆者が訪れたのは日曜日。ミサの最中で、城内には重厚感あるオルガンの音色が響いていた。

見物後は、教会の外にあるベンチで小休憩を。眼下にはシオンの町が広がる。細い路地が入り組んだ町の全体を、ここに登れば見わたせる。時間があれば、併設する州の歴史博物館の貴重な展示品も見ておきたい。

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・ヴァレール城に対峙する、トゥールビヨン城
ヴァレール城からもつねに見える、トゥールビヨン城。ヴァレール城の次はここへ向かおう。斜面に広がるぶどう畑がのどかな印象だが、このコースは先ほどよりも険しくなる。

このコースの道幅はたいへん狭く、場所によっては、人がふたり並ぶのも困難。また中腹までは石造の階段があるが、頂付近になると砂利道となり、手すりもなくなる。
それでも、顔を上げれば大パノラマ。衝動的に足を前へ進めてしまう。

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・あせらず歩いて15〜20分。頂で待っていたのは
現在は町随一の展望スポットであるトゥールビヨン城。もともと中世に建てられたとされるが、18世紀に起こった火事で廃虚となっている。

いくつか建つ城から見下ろせば、疲労を忘れるほど見事な眺め。つい時間を忘れそうになるのは、静謐な雰囲気が残る古城跡だからか。身体を休めながら、ゆっくり深呼吸。
城内にいる複数の野生のサルにはくれぐれもご注意を。

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・どちらもおすすめだけれど
見どころ満載のヴァレール城と、登り甲斐のあるトゥールビヨン城。それぞれの面白さがあるので、ぜひ両方とも頑張って登ってみて。

ちなみに筆者がまた訪れたいのは、町の“頂点”にそびえるトゥールビヨン城です。

もっと詳しく読む: スイス・シオンを見下ろせる丘の上の古城(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2016/08/17/niceview-swisskirche/

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