カルビ
800円
焼肉の王様といえば、カルビである。程よい脂と赤身のバランス。そして柔らかくてジューシーな肉質。そこにダメ押しで濃厚なタレが染み込み、焼かれることによって旨味と香ばしさが増す。
・ここだけのカルビ
サシが入っている和牛がいい、赤身が多いアメリカン系がいい、人によってカルビの好みは様々だが、今回ご紹介する焼肉屋は、800円という価格で3000円レベル、いや、それ以上のお金を払っても食べられない「ここだけのカルビ」が食べられる店。
・客のほとんどが地域住民
東京都にある焼肉屋「焼肉サラリーマン」(東京都荒川区西日暮里3-13-2)である。海外でも人気の商店街「谷中銀座」の入り口に位置する焼肉屋で、ほとんどの観光客が谷中銀座の店に入り、「焼肉サラリーマン」に入るのは稀。それもそのはず、客のほとんどが地域住民なのである。
・谷中銀座=焼肉サラリーマン
そもそも、谷中銀座に観光にきて焼肉屋に入ろうと思わないのは当然かもしれないが、一度でも「焼肉サラリーマン」のカルビの味を知ってしまうと、「谷中銀座=焼肉サラリーマン」という方程式しか成り立たなくなる。
・ライスと一緒に食べて
ここのカルビはじっくり焼いて、コゲが少しついたくらいが美味。タレも出されるが、まずはなにもつけずに、ライスと一緒に食べてほしい。食べた瞬間、カルビがビッグバンを起こし、「このカルビのどこにそんな大量の旨味エキスが!?」と思うほど、旨味と甘味が迸(ほとばし)る!
・我慢しないと今にも声に出そう
甘味と塩味が旨味を生み、旨味エキスとなってライスの美味しさを昇華させる。正直、心の底から美味しさの感動を叫びたくなるが、我慢して無言になり、カルビが放つ旨味を堪能する。そう、我慢しないと今にも声に出そうなのだ。うまいぞおおおおお! と。
・カルビが一番ベストな状態
おそらく、肉質がカルビとして適切なのはもちろんのこと、仕込みにかなり時間と手間をかけている。30年以上前から続く「絶品ダレ」の安定と吟味はもちろんのこと、どうすれば「タレがカルビを盛り上げるのか」を徹底して追求。カルビが一番ベストな状態になるよう、しっかり考えて調理されているのだ。
肉の価値でいえば、断然、高級焼肉屋のほうが上だろう。しかし、グルメにとっての評価基準は「食べた人が美味しいと感じるかどうか」「満足できるかどうか」という点である。その視点からみれば、「焼肉サラリーマン」は数万円の高級焼肉屋と比べても遜色ないレベルといえる。
・現在82歳の女将さんが一人で経営
ちなみに「焼肉サラリーマン」はいまから30年以上前にオープンし、現在82歳の女将さんが一人で経営している。人生の積み重ねによる美味しさが、このカルビには秘められている。一年、五年、十年では出せない味。「焼肉サラリーマン」で堪能してみてはいかがだろうか。
この店では、女将さんの手作りの小鉢がいくつか出されることがある。あくまで女将さんの善意であり、無料。今回はタマネギの鰹節まぶしと、きんぴらごぼうが出された。出ないときもある。出たらラッキーと思おう。また、「笑点」のピンク氏はこの店の常連でもである。もしかすると「笑点」のピンク氏に出会えるかもしれない!?
もっと詳しく読む: おそらく日本トップクラスのカルビが食べられる焼肉屋 / 焼肉サラリーマン(東京メインディッシュ) https://main-dish.com/2016/08/06/nishinippori-yakiniku/
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住所: 東京都荒川区西日暮里3-13-2
時間: 17:00~25:00
休日: 無休(長期の臨時休業あり)
http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131105/13066721/
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