海鮮五色丼(味噌汁付き)
2000円
仙台から鉄道で約1時間30分ほどの先、宮城県でもっとも魚介類が美味しいと言われる牡鹿郡女川町がある。東日本大震災で不通となっていたJR石巻線が復旧したため、仙台駅から石巻駅を経由し、終点の女川駅まで簡単に行くことができるようになった。
・絶品海鮮料理が存在
そうなれば、時間をかけてでもこの「グルメの秘境」に行かねばなるまい。そう、この女川町には知られざる絶品海鮮料理が存在するのだ。今回ご紹介する店は「活魚ニューこのり」(宮城県牡鹿郡女川町小乗浜字小乗87-2)。JR女川駅から徒歩25分、無料バスやタクシーで5分ほどの場所にある。
・見た目だけで腹を鳴らさせる
この店は、2016年8月3日に放送の人気ドラマ「孤独のグルメ ~真夏の東北・宮城出張編~」に登場する店として、現地のみならず、に全国的に注目を集めつつある店だ。
ドラマの主人公である井之頭五郎が食べたのは、海鮮五色丼。ご飯が見えないくらいガッツリと盛られた魚介が、見た目だけで腹を鳴らさせる。
・客に優しすぎて大丈夫か?
海鮮五色丼に盛られている海鮮は、海老、カニ、イクラ、ホタテ、マグロなど、どれも豪快に大盛りで乗っている。普通の店と比べれば、明らかにご飯と海鮮の量のバランスがおかしい。
どう考えても海鮮が多すぎる。客にとっては非常に嬉しいが、お店の大盤振る舞いに「客に優しすぎて大丈夫か?」と不安にもなる。
・完璧の上をいく「究極」という言葉
海鮮丼は山葵醤油をかけて食べるのが普通だが、ちょっと待って。まずは何もかけず、レンゲで豪快にすくいとり、ガッツリと頬張ってみてほしい。
ウニの甘さが海の塩によって絶妙な旨味となり、プツプツと弾けるイクラが追い打ちをかけて強いまろやかな食感を生む。完璧、いや、完璧の上をいく「究極」という言葉がピッタリな海鮮丼だ。
・透明感のある純粋なカニの旨味
恍惚とした表情でウニといくらを堪能したならば、次は海鮮五色丼の主役ともいうべきカニをつまんでみてほしい。甲羅を剥きたてのカニの身が、ブルルンとしながら、その半透明で妖艶な姿を現す。
できればこれも醤油なしで食べよう。生臭さ、雑味、濁り、しつこさ、いっさいなし。そこにあるのは、けがれなき透明感のある純粋なカニの旨味のみ。うおォン! 最高だ。
・穴子の天婦羅が美味
やめられない、とまらない。海鮮五色丼で「生の海鮮」に満足しながら「火の海鮮」も堪能するべき。そう、加熱した海鮮も激しく美味と評判なのだ。
そもそも「活魚ニューこのり」は穴子の天婦羅(てんぷら)が美味しいことでも有名で、名物にもなっているほど。
・ごっつい穴子がピンと背筋を伸ばす
穴子天婦羅の単品は、野菜天婦羅との盛り合わせとして注文が可能。今まで見たこともないほど大きな、ごっつい穴子がピンと背筋を伸ばしてカラッとフワッと揚げられている。
箸でつまむと綿のような柔らかい感触が伝わってくるが、持ち上げてもピンとしたまま崩れることなくカリカリサクサクを保っているのがスゴイ。
・どんな高級店にも出せない「女川だけの味」
おそらく、穴子の新鮮度はもちろんのこと、揚げスキルと衣の質が尋常ではないくらい高いのだろう。いやはや、こんなにも海鮮が楽しめる店が女川にあるとは驚かされる。この味、この鮮度、どんな高級店にも出せない「女川だけの味」がそこにある。
ちなみに、ドラマ「孤独のグルメ」では、宮城県石巻市のソースかつ丼とサバだしラーメン(食堂きかく)と、宮城県仙台市の牛たんセット(萃萃)も登場する予定だ。
・その分たくさん食べてくださいね
最後にひとつだけ。冒頭で書いた「女川駅前からの無料バス」だが、バスというよりバンで、地域住民がメインで利用しているものであり、観光客も利用できる。記者が無料と知らずお金を払おうとすると「お金はいりません」とのこと。「無料バスは素晴らしい試みですね。ありがとうございます!」と言ったところ、「その分たくさん食べてくださいね(笑)」との返答があった。
もっと詳しく読む: 宮城県牡鹿郡女川町の海鮮五色丼と活穴子天婦羅 / 活魚ニューこのり(東京メインディッシュ) https://main-dish.com/2016/08/02/kodokunogurume-onagawa-konori/
[map_card]活魚ニューこのり
住所: 宮城県牡鹿郡女川町小乗浜字小乗87-2
時間: 11:00~19:00
休日: 火曜日
http://tabelog.com/miyagi/A0404/A040403/4003356/
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