おなじみのチーズフォンデュや、温めたチーズの断面にポテトをつけていただくラクレットチーズ、チーズ料理に多用されるグリュイエールチーズ。このチーズで有名な村には、のどかな田園風景が広がっています。
グリュイエールを訪れたら、チーズ工場は絶対。そして、村にはちょっぴり奇抜な博物館もありますよ。
・「チーズ工場」でチーズをつまみながら見学
フランス語圏・ドイツ語圏の狭間にあるグリュイエール(Gruyère)。ジュネーヴやベルンの中間地点にあるこの村へは鉄道でアクセスしましょう。
村に到着し、鉄道駅目の前にあるのが「チーズ工場(La Maison du Gruyère)」。
さっそく入館料CHF5を払うと、チケット代わりに差し出されるのは3種のチーズ!
色あいが異なるのは熟成度の違いなのだそう。さっそくチーズをかじりながら館内を回りましょう。
ここには実際にグリュイエールを製造する様子を見学できたり(1日3~4回開催)、天井から床までチーズが収められた保管庫を見られます。
保管庫にできたてチーズをおさめるのは、全自動ロボット。その先進的な光景は、まるでア●ゾンの商品倉庫さながらです。
この工場ではありがたいことに、日本語ガイドがあります。 製造工程やチーズの歴史などをしっかり理解できますね。また出入口付近にはレストランや、販売ブースもありますよ。
・ヨーロッパとアジアの文化が融合する「チベットミュージアム」
チーズ工場から出たら、グリュイエールの中心部へ向かいましょう。一本道の坂を上ること約10分で到着です。
観光案内所やホテル、レストランがあるメインエリアは、30分ほどで一周できるほどの小ささ。
ですがここに、エッジが効いた博物館があるのです。
村のシンボル・城へ向かう途中にある「チベットミュージアム(Tibet Museum)」は、なんと内部は教会。
線香のかおりがみちる仄暗い館内には、仏像がずらりと並び厳かな雰囲気。
ステンドグラスもあるヨーロッパらしい館内で、仏像が並ぶ姿は、恐れ多くもどこかシュール。西東の文化が融けあった斬新なミュージアムです。
・映画『エイリアン』のシュールな世界へようこそ
映画『エイリアン』のデザイナーとして有名なH.R.ギーガー氏は、この村に魅せられた一人。この博物館には『エイリアン』を中心に、彼の作品が展示されています。
ギガ―氏は『エイリアン』に携わるほか、ヘビメタのアルバムやPCゲームのパッケージなどを手がけました。この博物館も独自の世界観がにじむ展示内容で、18禁コーナーもあります。
観賞を終えて、目の前にある「ギーガーバー」でひと息。
「ギーガー博物館」を出てしばらくは、村のゆったり平和な風景が、見学前と違ったものに思えるほど。濃密なアートにふれられるこの博物館こそ、グリュイエール観光のマストかもしれません。
もっと詳しく読む: H.R.ギーガー氏が魅せられた村(Photrip フォトリップ) https://photrip-guide.com/2016/07/31/hans-rudolf-giger/