子供よりオトナが喜ぶ「駄菓子屋の静岡おでん」を堪能 / すいのや

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おでん
40円

冬に食べたくなるおでん。しかし本当に美味しいおでんは「夏にこそ食べたくなる」と言われている。その理屈が正しいかどうかは不明だが、夏のほうが具にダシ汁が染み込むというのだ。

・絶品すぎる静岡おでん
それはさておき、おでんの本場と言えば静岡県だろう。今回は、静岡県でも屈指の「絶品すぎる静岡おでん」をご紹介したいと思う。これもまた、夏に食べたくなるおでんだというのだ。

・そこは駄菓子ワールド
魅惑の静岡おでんは、駄菓子屋「すいのや」(静岡県掛川市城下6-1)で食べられる。店に伺った日は酷暑で、汗が止まることなく流れ落ちる。店内に入るとそこは駄菓子ワールド。子供たちが小銭を握って10~20円などの駄菓子をセレクトしている姿があった。おそらく100円以下の所持金。考えに考え抜いて、駄菓子を選んでいるのだろう。こういう経験を通して自制という精神を学ぶのだろう。

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・無数におでんのお品書き
駄菓子スペースの奥に簡易的なテーブル席があり、そこでは地域住民が酒を飲みながらおでんを堪能していた。壁や窓ガラスには無数におでんのお品書きが貼られている。酷暑のなか歩いてきたためか、かき氷というメニューを見て無性に注文したくなったが、「かき氷の影響で味覚でブレるのでは?」という考えが出てきて寸止め。

・驚きの値段に衝撃
とりあえず、記者の目の前でおばあちゃんがじっくりと煮込んでいるおでんを注文することに。おでんの種類は、ちくわ、なると、鶏皮、かくはん、うずら、ばくだん、野菜などなど他多数。1本40~90円で、おでんの盛り合わせは20本注文しても1300円だ。

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・今日は薄いからね
一子相伝のおでんは、おばあちゃんと女将さんの手作り。日によって味が「薄い日」と「濃い日」があるらしく、今日は薄い日。おばあちゃんはしきりに「今日は薄いからね」とお客さんたちに話していた。味の濃さはどうして発生するのか? おばあちゃんに聞いてみると「たくさん売れる日は薄くなっちゃうんだよね」とのこと。なるほど。しかし、どちらが美味いというわけではなく、味のグラデーションに関して「薄いほうが好き」というお客さんも多くいるそうだ。

・こんななるとは初めて食べた
さっそくなるとを食べてみた。ううっ、うまい。確かに薄めのテイストだが、徹底的に煮込まれてホロホロと崩れるかの世に崩壊していくなると。崩れて拡散するたびに、ほのかな旨味と甘味が広がる。こんななるとは初めて食べたかもしれない。

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・1に対して3~4の旨味
何より美味なのが鶏皮だ。1本90円なのでこのお店のおでんとしては高額なほう(それでも激安なのだが)。食べた瞬間に広がる濃密な鳥の旨味。もちろんダシ汁と調味料の影響もあるのだが、鶏皮のエキスが何倍にも増幅されていて、1に対して3~4の旨味が封じ込められているかのように感じた。

・子供のころのようにできる?
いやはや、こんなにも美味しい鶏皮のおでんも初体験だった。ヤミツキになってしまい、3回もおでんをおかわりしてしまった。どんどん串の山が高くなっていく。もっと食べたい。しかし一人で昼間からこんなに食べて良いものか? 子供のころのように限られたお金で限られた量をセレクトすべきなのではないだろうか。

しかし、こんなにも美味しいおでんの前で、そんな我慢や自制がきくはずもなく、大人買い。

もっと詳しく読む: 子供よりオトナが喜ぶ駄菓子屋の静岡おでんを堪能(東京メインディッシュ) https://main-dish.com/2016/07/20/oden-suinoya/

[map_card]すいのや
住所: 静岡県掛川市城下6-1
時間: 10:30~18:30
休日: 無休
http://tabelog.com/shizuoka/A2202/A220203/22018879/
[map addr=”静岡県掛川市城下6-1″][/map_card]


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