ピザ発祥の地はトルコといわれているが、そのレシピが熟れたのは紛れもなくイタリアである。いまや世界中の人たちが愛する料理となっているが、日本の場合、ピザの代表格といえば宅配ピザとなる。
・窯で焼いたピザは別格
宅配ピザのほとんどがアメリカンスタイルで、厚めでフカフカの生地に具を盛り付けて焼いたものが主流。生地というよりパンといったほうが正しいかもしれない。それはそれで美味しいが、イタリアンレストランで食べる窯で焼いたピザは別格だ。
・ナポリピザが人気
日本のイタリアンピザといえばナポリピザが人気だ(東京代々木のイル・ペンティートなど隠れたローマピザの名店もあるといえばあるが限りなく少ない)。日本でナポリピザを食べたい場合はレストランに行くのが普通の流れだが、イタリアではそうではない。
・3つのスタイルがある
イタリアのピッツェリアには、3つのスタイルがある。レストランタイプ、カフェテリアタイプ、立ち食いタイプ。日本で売られているイタリア観光ガイドブックには、レストランタイプのピッツェリアが掲載されているが、立ち食いタイプが掲載されることは極めて稀。
レストランタイプ …… テーブル席でくつろぎながら食べられる。ホールサイズで注文。チップ必要
カフェテリアタイプ …… 作り置きのピザを再加熱して1ピースのみ購入する。テーブル席やカウンターがある。チップ不要
立ち食いタイプ …… 店員から受け取ったら、店頭で食べるか歩きながら食べるか自宅で食べる。チップ不要
・立ち食いピッツェリア
しかしながら、イタリアに行きながら「立ち食いピッツェリア」を体験しないで帰国するのは、本場のピザを食べたとはいえないほど、微笑にもったいないことであると断言したよう。
・民家のようなドアしかない店舗
立ち食いピッツェリアの多くは看板がなく、非常に見つけにくい。路上に面してカウンター窓がある店舗ならまだいいが、民家のようなドアしかない店舗もあり、夜になるとそこが立ち食いピッツェリアであることがわからないケースもある。
・本格的な窯で焼いている
美味しいピザがある立ち食いピッツェリアの店頭には、多くの人たちが立ちながらピザを食べているので、それが目印となる。作り置きを再加熱して提供するカフェテリアタイプと違う点は、テーブル席がないだけでレストランと同様に本格的な窯で焼いているという点だ。
・美味なら人の姿が消えることはない
レストランではホールで出てくるが、立ち食いなのでカットされたピザを神や新聞紙にくるんで食べる。どんなに寒くても、どんなに暑くても、人気の立ち食いピッツェリアの店頭から人の姿が消えることはない。ホールサイズを注文することも可能。その場合は箱に入れてもらえる。
・客がどんどん買っていく
ナポリのピッツァ職人の一人は「テーブルの数なんて関係ないから、客がどんどん買っていく。レストランより儲けが良い場合もあるんだよ。腕が良ければいくらでも売れるのさ」と話していた。
もっと詳しく読む: Photrip フォトリップ https://photrip-guide.com/2015/08/30/italy-pizza/