KTMB(マレーシア国鉄、クアラルンプール)は、2011年から進めているマレー鉄道シンガポール撤退計画の第2段階として、ジョホールバル中央駅(JBセントラル、ジョホール州ジョホールバル市)とウッドランズ駅(シンガポール)の間を折り返し運転とするダイヤ改定を行うと発表しました。
7月1日(水)から実施され、クアラルンプールやバターワースなどからの長距離列車がシンガポール島内に乗り入れなくなります。
KTMは、2010年5月の政府間合意に基づき、2018年までにシンガポール国内から撤退することになっています。
既に第1段階として、2011年7月1日付でシンガポール中心部に近かったタンジョンパガー駅(通称シンガポール駅)と、ウッドランズ国境検問所に隣接したウッドランズ駅の間が廃止になっています。
今回は、クアラルンプールや遠くはバターワースからウッドランズまで直通していた長距離列車をJBセントラル駅打ち切りとし、シンガポールを発着しようとする乗客全員に乗り換えを強いることにより、最終段階であるウッドランズ~JBセントラル間の廃止に向けて動き出す形とします。
ただし、線路と平行して走る両都市間の大動脈コーズウェイに車が集中する通勤時間を狙って列車を出し、コーズウェイの渋滞緩和を目指します。
なおウッドランズ駅からSMRT南北線に乗り換えようとする乗客は、従来通り検問所発のSMRTバス[170]でクランジ駅に行くか、[950]でマルシリン駅に出る必要があります。
ちなみに、タイ直通の豪華列車イースタンオリエントエクスプレスについては、今年12月の運行分までウッドランズ駅発着で運転する旨、主催会社から説明されています。
シンガポールとJBを結ぶ、コーズウェイ上の在来線鉄道も残すところあと3年。赤道直下の大都市を行く昔ながらの客車列車を楽しむ、鉄ちゃんにとっては正にラストチャンスです。
もっと詳しく読む: Photrip フォトリップ https://photrip-guide.com/2015/06/26/ktmb/
執筆: Traveler’s Supportasia http://supportasia.blogspot.jp