焼鳥丼
1350円
原宿はコワイ、そう思ってた時期がありました。見渡せば右も左も上も下もお洒落上級者ばかり。もう夏がやってきたの? と思うばかりの暑さなのに、なんであの人は毛布を首に巻いてるのだろうと驚いたものです。
でももう大丈夫。原宿に行く目的が出来ました。その店は鳥政。竹下通りを抜け、裏原宿を経由し、表参道ヒルズをひやかして、そして表参道の入り口のほど近く、路地の片隅のその店はあります。
・ランチは全メニュー1350円
ランチに提供されるのは3種類5品目。どんぶり(焼鳥丼)、焼鳥定食、ミニ焼鳥丼とラーメンのセット(塩、醤油、味噌)で、いずれも1350円です。
焼き鳥屋さんならではの上等な鶏ガラから取った上等なスープを味わうなら、ラーメンという選択肢も勿論アリ。お店での一番人気もラーメンセットですが、そのスープなら焼鳥丼にも付いてきます。
昼間から様々な部位を味わい尽くすなら、やはりここは焼鳥丼一択と言わざるを得ません。ただし店内にはランチメニューの表示は一切ありません。何もかも知ってる体で「どんぶり!」と軽やかに注文しましょう。
・5本の串のマリアージュ
一本一本丁寧に焼かれる為注文から提供までには15~20分程の時間が掛かります。でもそれは美味しいものを食べる為に必要な胃袋の屈伸運動の時間。パズドラなんかせずに、丼の上を飾る5本の串をどう攻めるか、胃袋と相談しながらイメージトレーニングに勤しみましょう。
魅惑の5本は、ねぎま(もも正肉)、ささみのわさび乗せ、レバー、ねぎ巻きそしてつくね。ねぎまはもも肉のコクとネギの甘さが際立つ一品。ささみのわさび乗せは丼を食べ進む中で合間合間に口直しに食べると丁度良いさっぱり感と爽やかさ。レバーは好き嫌いが多い人もいるらしく、注文時に「レバー大丈夫?」って聞いてくれるのですが鳥政の真骨頂はこのレバーに出るので何としても注文しましょう。
良くあるレアでもない、かと言ってパサパサの焼き過ぎでも無い、上等なレバーペーストを思い出させる滑らかな舌触りを実現した絶妙の火の入り方。熱が入ると肉はいきなり美味しくなります。
それを判ってるからこそ出来るギリギリの技を味わって下さい。ネギを薄切りの胸肉で巻いたねぎ巻きはねぎの香りと甘さが鳥肉に移って渾然一体となった美味しさ、そしてつくねは珍しい粗挽きの仕上がりです。
余計なつなぎが一切入ってないこともあって肉汁厨には物足りない仕上がりかもしれません。でも、鳥肉を味わうには、そして鳥肉の旨味が一番味わえる挽肉を存分に楽しむにはこの固さが一番です。
帰りがけ、彼女と彼氏と妹と弟とお父さんとお母さんと上司と部下と、電車の中でケンケンガクガクして下さい。「何が一番美味しかった!?」って。
・お店のルールを覚えて行こう!
ランチのスタート時間は11時30分からですが、11時10分程からは入店、注文、飲食が可能です。開店すぐに行けばいいべ! でやると外で並ぶ羽目になるので、ツウを気取るなら早め早めに前倒し行動です。
店の入り口すぐに強面だけど実は優しい恰幅の良いおっちゃんがいるので、その方に何の迷いも無く注文して下さい。ご飯は大盛りもお代わりも可能ですが、そこそこ量が多いので、まずはデフォ注文で足りなかったら追加がスマート。合い言葉は「どんぶり!」です。
[map_card]鳥政
住所: 東京都港区南青山3-13-2 山川ビル1F
時間: 11:30~14:00 17:00~23:00 土日祝17:00~22:00
休日: 無休
[map addr=”東京都港区南青山3-13-2″][/map_card]
もっと詳しく読む: 東京メインディッシュ https://main-dish.com/2015/05/28/torimasa/
Via: 鳥政