タイ・バンコクの首都圏バス公団傘下の民間委託バス会社は、2月10日から運賃の値上げに踏み切りました。値上げは2012年5月以来2年9か月ぶりで、一律1バーツの値上げです。
・物価上昇に伴う人件費の問題
バス各社は当初、運輸省に一律3バーツの値上げを申請していました。これが実現していれば、非冷房の白バスとミニバスは9日までの8バーツから11バーツに、エアコンバスは初乗り15バーツへと上げられてしまいます。昨年末からの原油相場の下落で燃料コストは下がっているものの、物価上昇に伴う人件費の問題を解決するため値上げを申請したと伝えられています。
・2月10日から実施されることに
これに対し、運輸省は一挙に3バーツもの引き上げは余りにも身勝手で認められないとし、値上げ幅を圧縮するよう協議していました。
その結果、今回は1バーツの引き上げとすることで妥協が成立、2月10日から実施されることになりました。
・運賃較差は最大で2.5バーツ
なお公団は当分の間値上げを見送るため、赤バス6.5バーツ、青色急行初乗り10バーツ、黄色急行初乗り11バーツで据え置き。この結果、公団バスと民間バスの間の運賃較差は最大で2.5バーツまで広がります。
・白バスの利用客
2.5バーツもの較差は首都圏バス史上最大で、前回の改定で1.5バーツの差ができたときですら地位が揺らいでいたミニバスはもちろんのこと、白バスの利用客も並走する公団バスに大挙して流れる可能性があると指摘されています。
詳しく読む: Photrip フォトリップ https://photrip-guide.com/2015/02/25/thai-bus/
執筆: Traveler’s Supportasia http://supportasia.blogspot.jp