JA全農は、生産から卸しまで、一括した管理体制で国産の食材を全国に流通させている団体である。JAという名称でも呼ばれており、広く知られている存在だ。
そんなJA全農が直営している焼肉店があるのをご存知だろうか? 『焼肉本舗ぴゅあ』または『焼肉ぴゅあ』として営業しており、国産牛のみを扱っている希少な焼肉店なのである。
直営の利点を生かし、美味しさとコストパフォーマンスが抜群に良いのである。焼肉マニアが「あまりにもコスパが良すぎる」と絶賛するほどの美味しさなのだ。
そこで今回、『焼肉本舗ぴゅあ』で実際に食べ、美味しい焼肉をランキング化して紹介したいと思う。
1位 ゲタカルビ(1000円)
極太の棒状をした中落ちカルビをタレに漬け込んだもの。皿には棒状のままドカンと2本のゲタカルビがのせられて登場。ほどよく焼いたらハサミで切断して食べる。表面を占める脂身の面積が広く、サイコロ状に切ったゲタカルビからジュワっと肉汁が溢れだす。ときおり感じる赤味の旨味もたまらない。あまりにも肉汁が美味いため、タレにつけなくてもそのままいけてしまう。ご飯があれば極上のおかずとなるが、ビールや日本酒にも最適。
2位 国産牛カルビ(880円)
ほどよく赤味にサシが入った至福の肉。サシの入り方が均一でないのが逆に素晴らしく、「ゆらぎの美味さ」を感じさせ、何枚食べても飽きない食感と味がそこにある。食べた瞬間、プルンとした弾力を感じさせたのち、瞬時にしてとろけだす。一瞬だけ感じさせる崩壊への抵抗、そして諦めたかのようにとろけだす旨味の応酬。かなりの肉汁密度だが、後味が脂っぽさを感じさせないのが国産牛の長所なのだろうか。
3位 国産牛中落ちカルビ(980円)
ブツ切りにされた中落ちカルビの最大の魅力は、ランダムに削られた厚切りの形状である。食べるたびに新たな食感と液状化した脂身が旨味を運び、絶妙な柔らかさで赤味を楽しむこともできる。この店のどの牛肉にもいえることだが、脂身が上質だとここまで赤味の美味しさを引き立てることができるのか。
4位 国産牛タン塩(1580円)
大きめの円形にスライスされたタン塩は、一見、薄いように思える。しかし鉄板で焼いた瞬間から頭角を現し、薄いながらもタンならではの弾力を楽しむことができる。硬いのではない。かみ切れないのではない。絶妙な圧力によってのみ弾け、それと同時に旨味が塩と出会い、さらなる旨味を発現させるのだ。
5位 国産豚バラ(680円)
やや脂っこそうに思えるが、牛肉やホルモンなどを楽しんだのち、終盤近くに注文するのがベスト。焼いてカリカリになった豚バラの香ばしさといったら、他に類のない「おつまみ感」を堪能できる。このクリスピーさ、ご飯にも合うが、サワーやハイボール、日本酒に合うのである。
焼肉マニアも唸る美味さの『焼肉本舗ぴゅあ』だが、唯一の欠点があるとすれば、店舗数が少ないというところだろうか。東京都心部には多いが、JA全農の力で日本全国に展開してほしい。
[map_card]店名: 焼肉本舗ぴゅあ 大手町店
住所: 東京都千代田区大手町1-9-7 大手町フィナンシャルシティB1F
時間: 11:30~23:00
休日: 土日祝
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記事: 東京メインディッシュ https://main-dish.com
Via: 焼肉本舗ぴゅあ