アナ雪ブームで沸いた2014年。そんな1年をアイスホテルで締め括ってみるのはいかがでしょうか? アイスホテルとは、その名の通り氷でできたホテルのこと。世界にいくつかありますが、本家本元はスウェーデン北部のユッカスヤルビにあるアイスホテル。
毎年冬期限定のオープンで、今冬は2014年12月12日から2015年4月22日までオープンしているようです。春になると氷はすべて溶けてしまうため、毎年デザインが一新されるのも見どころです。
・ベッドの毛皮以外は全て氷
昼間に見学だけすることも可能ですが、やはり1泊するのがおすすめです。氷のベッドのみのシンプルな部屋もあれば、アーティストがデザインした凝った内装の部屋もあります。どの部屋も、氷のベッドに敷かれた毛皮以外はすべて氷でできています。
・部屋は基本的に開放状態
筆者は夫婦で宿泊したことがありますが、部屋にドアや鍵はありません。受付でレンタルした防寒具を着込んで、氷のベッドで寝袋にくるまって寝ます。私は氷のベッドで朝までぐっすり眠れましたが、妻はあまりの寒さで暖かいロッカールーム(サウナ付)に避難していたとのことです。口や鼻から入ってくる冷気で体の芯から凍える感覚だったようで、マスクを持参した方がよいかもしれません。
・宿泊は1泊40,000円程度から
部屋のタイプや日程にもよりますが、価格は1泊40,000円~が目安となります。ちなみに、筆者が予約したときは、アイスホテル公式ホームページでは空室なしと表示されていましたが、別のホテル予約サイトだと受付が可能でした。泊まる際には公式サイトや複数の予約サイトを比較した方がよいでしょう。
・普通のウォームルームもあり
氷の部屋(コールドルーム)だけでなく、ウォームルームと呼ばれる暖かい普通の部屋もあります。数日間滞在する場合は、健康面からも、1日のみコールドルームに宿泊し、それ以外はウォームルームに宿泊することが推奨されています。
・アイスバーや氷の教会が併設
ホテルにはアイスバーや氷の教会なども併設されています。アイスバーではもちろんグラスも氷でできています。氷の教会ではなんと挙式もできるそうです。また、オプショナルツアーとして、スノーモービルや犬ぞり体験、さらには氷の彫刻体験なども楽しめます。
・もちろんオーロラ鑑賞も可能
スウェーデン北部はオーロラ観測地帯なので、当然オーロラ鑑賞も可能です。スノーモービルや馬、犬ぞりでオーロラ観測の最適スポットに連れて行ってくれるツアーもあります。
・帰りの飛行機でも観測ポイントあり
運悪く滞在中にオーロラが見られなかった方にも、もう一度チャンスが用意されています。ヨーロッパからの帰りの飛行機が、夜間に北極圏を通過するフライトであれば、機内からオーロラが見える可能性あり。北極圏寄りの窓側(A席)指定で、オーロラの出現を祈りましょう。
・北海道にもアイスホテルが存在
世界中にインスパイア系アイスホテルがいくつかあるのですが、なんと北海道にもありました。アイスヒルズホテルという名称で、2015年は1月中旬オープンとのこと。本場アイスホテルに規模は及ばないかもしれませんが、札幌からわずか1時間で手軽に氷の宿泊体験が楽しめるのは魅力。まずはこちらで体験してみるのもいいでしょう。
記事: Photrip フォトリップ https://photrip-guide.com/
執筆: 森川寛信
森川寛信
自由大学「じぶんスタイル世界旅行」教授。大手ゲーム会社に勤務する傍ら、世界最古の球技「スポールブール」日本代表として、2005年から2013年まで5回連続世界選手権出場(2007年世界10位)。海外出張、スポールブール遠征、世界放浪、世界一周新婚旅行などで訪れた国は50ヶ国以上。