揚げ物にかけるものの定番といえばソースだ。日本でソースといえば、ウスターソースを意味することが多い。
ブルドックソース、おたふくソース、カゴメソース、イカリソース、いろいろなソースがあるが、各家庭によって定番のソースに違いがある。
そんなソースのなかでもレアな存在『ハチ公ソース』をご存知だろうか? 渋谷駅前にあるあのハチ公がトレードマークになったソースで、昭和21年から販売を開始。いまだに愛され続けているのである。
『ハチ公ソース』をレアな存在と話したが、生産数が少ないわけではない。スーパーで売っていることもあるし、公式サイトから通販で買うこともできる。しかし『ハチ公ソース』の存在を知らない人が多く、なかなか目にする機会が少ないのである。
だがグルメな人はその美味しさを知っており、家に多数の『ハチ公ソース』を常備している人がいるほど。飲食店でも『ハチ公ソース』は人気で、揚げ物には欠かせない存在となっている。
ではどうして『ハチ公ソース』がそんなに美味しいのか? 野菜やフルーツの濃度が高く、キレのある酸味があり、揚げ物の油や衣との相性が抜群によいのだ。
たとえば牛肉コロッケにかけた場合、後味として酸味が残るため油っぽさを消し去ってくれる。
ちなみに『ハチ公ソース』のウスターは長期間寝かせたほうが美味しくなる。製造元も「製造後半年から1年熟成したものの方が口当たりがよく、まろやかで深みのある味となります」と公式サイトでコメントしている。
『ハチ公ソース』にはウスターソースのほか、中濃ソースやフルーツソースがある。それぞれ特徴があるので、いろいろと味見してみよう。
記事: 東京メインディッシュ https://main-dish.com/