牛乳がたっぷり入った牛乳ラーメンが人気なんですよ! ラーメン万福

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杉並区高円寺に、トッポ・ジージョに似た店主が作る、牛乳ラーメンなる料理があるという。

トッポ・ジージョといえば、イタリアが誇るネズミの人気キャラクターである。牛乳ラーメンという時点で、かなり微妙なラーメン屋。イタリア仕込みのラーメンなのか? 一体、どのようなラーメン屋なのか、さっそくテーマパークに行くような気分で出向いてみた。

JR高円寺駅の南口を出て、大きなアーケード商店街を10分ほど進むと、今度は細い道路の商店街に出る。

そしてさらに5分ほど進むと、右手の路地に『ラーメン万福』がある。路地にある店舗を目立たせるためか、赤提灯が無数に飾ってある。ここに、トッポ・ジージョがいるのだろうか。さっそく店内に入ってみることにした。

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いた……。確かにトッポ・ジージョがいた……。店内はカウンター席のみで、客は私の他におらず、厨房にはトッポ・ジージョに似た店主が一人で立っていた。

店主がどれだけトッポ・ジージョに似ているかは写真を見て判断してもらうとして、問題は牛乳ラーメンである。牛乳とラーメンがミックスしたものを想像すると、とても下品ではあるがゲロを想像してしまう。

メニューには牛乳ラーメンの他に、いくつかの牛乳シリーズを確認することができた。牛乳ワンタンに牛乳味噌ラーメン、冷たい牛乳ラーメン……。と、とりあえず一体どんなゲテモノなのか、この目で確かめるべく牛乳ラーメンを注文してみた。

トッポ……いや、店主の調理をじっと見つめて観察をしていると、あることに気がついた。麺を茹でる釜がないのだ。私の記憶が確かならば、釜を使わないで麺を茹でるのは、日本一まずいラーメン屋の『彦龍』だけだ。『彦龍』のオヤジは、底の深いフライパンに水道水を注ぎ、そこで麺を茹でるのである。ここの店主も、どうやらフライパンで麺を茹でるようだ。

もしかすると、このラーメン屋もまずいのでは……。

その共通点に怯えながらも、私は牛乳ラーメンをどのように調理するのか凝視してレシピをチェックした。スープのメインとなる牛乳は、タカナシ酪農牛乳を使用し、麺とは別のフライパンでダシと一緒に沸騰させていた。タカナシ酪農牛乳はとてもコクがあるので、良い素材を使用していると感じた。

完成した牛乳ラーメンが私のカウンターに届く。珍しいポイントとしては、うずらの玉子が入っているところだろうか。スープの見た目は、まるでとんこつラーメンだが、一口飲んでみると、まったくとんこつラーメンとは違うものとわかる。

クリームシチューほど濃くはないが、牛乳そのままというわけでもない。スープにはバッチリとダシが効いてて、牛乳を使っていながらもあっさりとした飲みごたえである。これはゲテモノどころか、まったく新しいラーメンの完成ではないか!! これで550円は安い。恐れ入った。

私はあまりのカルチャーショックに、もう一杯の牛乳ラーメンを食べたくなり、牛乳味噌ラーメンを追加注文することにした。それほどまでに美味しいのである!! しかし、さすがにラーメン2杯は食べきれないかもしれない。

トッポ・ジー……いや、店主に頼み、半ラーメンにしてもらった。牛乳味噌ラーメンは醤油ベースの牛乳ラーメンより、味が濃くなっている。味噌の風味がとても強いのだ。温まりたい冬には牛乳味噌ラーメンがピッタリといえるだろう。

●おすすめメニュー
牛乳ラーメン 550円
牛乳味噌ラーメン 650円
牛乳ワンタン 600円
牛乳チャーシュー 750円
生姜焼定食 670円

店名:ラーメン万福
業種:ラーメン
住所:東京都杉並区高円寺南3-23-19
営業時間: 11:40~15:00/17:30~23:00
定休日:水曜
席数:11席(カウンター11席)
※記事内容は取材時の情報です


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