何にでもマヨネーズをかけて食べるという女性が増えているらしい。サラダやお好み焼きにマヨネーズというのは当然だが、ご飯にもマヨ、納豆にもマヨ、刺身にもマヨなのだという。まあ、新しい味を求めてチャレンジをするのはいいが、味覚障害の場合もあるので、身に覚えがある女性は注意したいところ。
でも、そんな女性たちに朗報!!マヨネーズたっぷりのラーメンを、東中野で食べることができるのだ。味覚障害だろうが、マヨネーズマニアだろうが、ドンと来いのラーメン屋、『加賀美』である。しかも、たった390円という驚きのプライスだというから、コレは行かないワケにいかなにいだろう。
中央線の止まらない、不便なJR東中野駅から徒歩3分の所に『加賀美』はある。しかし不便でも390円でマヨネーズラーメンを食べられるのだから、文句を言ってはいけない。黙って新宿から総武線に乗り換えるの(八王子方面からなら三鷹あたりで乗りかえ)。
『加賀美』は細い商店街の一角にある。店頭にはメニューが掲示されているので、入る前に何を食べるか決めることができる。なんと、普通のラーメンが350円ではないか!! マヨネーズが入っていない分、40円安いようだ。
マヨネーズラーメンの種類として、オーソドックスな醤油味の他に、濃厚な味噌味、あっさりとした塩味がある。どれがいいか自動券売機の前で決めかねていると、店主が話しかけてきた。
店主 何を食べたいの~?
筆者 マヨネーズラーメンなんですけど、どの味がいいか迷ってて……。
店主 あーそう♪ 最初は醤油しかなかったんだけど、味噌と塩を後で作ったんだよ。
筆者 へぇー、そうなんですかー。どれがオススメですか?
店主 醤油が美味しいって人もいれば、味噌にハマる人もいるね。塩もファンが多い。
筆者 あはは(どれがオススメなんだ~!?)。じゃあ、醤油にしようかな。
店主 醤油いいね♪ 味噌も美味いよ。塩にも根強いファンが……。
筆者 あはは……し、醤油でいいです。
醤油を注文後、約5分程度でマヨネーズラーメンが完成し、テーブルに出された。見た感じは、とんこつラーメンのように白濁色のスープだが、マヨネーズの匂いがとても強く出ており、食欲をそそられた。気持ち悪いラーメンなのではないかと想像していたが、こうもマヨネーズの匂いが食欲をそそるものだとは、思いもしなかった。
スープの表面には、溶けたマヨネーズがダマになって沢山浮いている。スープの熱や、素材の成分の影響で、マヨネーズの組織が分離したせいだろう。
とりあえず。レンゲでスープを飲んでみた。驚いたことに、脂っぽさがまったくなく、とてもスッキリとしている。麺によくマヨネーズがからんでおり、抜群の美味しさを醸し出していた。醤油ベースのスープだが、醤油ラーメンを食べている気はしない。マヨネーズ味のラーメンである。
私はペロリと完食してしまい、追加でマヨネーズ味噌ラーメンを注文してしまった。それほどまでにハマる味なのである。しかし、好みにもよるだろうが、味噌よりも醤油のほうが美味しいかもしれない。味噌のトゲのある味がマヨネーズの味とぶつかり合い、殺しあっている味がした。ちょっと味噌味は、くどい味かもしれない。しかしそれでも美味しいと思えるのは、店主の努力の成果なのだろう。
店主は、一人でこの店をきりもりしているゆえ、おしゃべりする相手が少ないのか、お客さんとしゃべりたがるようだ。
店主 醤油が美味しいって人もいれば、味噌にハマる人もいるね。塩もファンが多い。
筆者 あーそうなんですかー(それさっきも聞いたような……)。
店主 味噌は美味しい?
筆者 どっちかというと醤油が好きですが、味噌もイケますね!!
店主 あーそう♪ へへへ。
筆者 とんこつラーメンみたいに明太子を入れたらどうですか?
店主 うへへへへ。明太子あるよ♪
筆者 え!? 券売機に明太子なんてなかったですよ!!
店主 ここにあるじゃん♪
筆者 チューブの明太子!? なぜ……。
店主 ほら、ドンブリに入れるよ♪
筆者 あー、いいんですか!? メニューにないのに……。
ニュルニュルニュルジビブシュルルッ!! ニュルブショドプュ!! ニュルニュルニュルルッ!! バブッ!!
筆者 ぬわぁぁぁぁ……。
店主 うへへへへへ。美味しい?
筆者 美味しい!! メニューに50円プラスとかで入れればいいのに。
店主 うへへへ。
筆者 ……?
……ということなので、店主にお願いすると、運がよければ明太子を無料でラーメンに入れてくれる。博多ラーメンの店で明太子を入れるとなると、100円はプラスしなきゃならないのに、ここでは無料で入れてくれるのだ!! メニューに書かれていないので、店主に言わないと入れてもらえないが、入れてもらえなくても文句を言ってはならない。あくまで、店主の善意なのだから。
また、ここのラーメンが安いのには理由がある。決してレベルが低いからというわけではなく、「学生が多く住む街だから」という理由だ。お金のない学生が気軽に食べれるようにという店主の優しい配慮なのだろう。明太子の無料サービスも、実はそういう意味があってお金をとっていないのかもしれない。
ちょっと天然系の店主だが、憎めないキャラクターの店主を、これからも当ブログは応援していきたいと思っている。
店名:加賀美
業種:ラーメン
住所:東京都中野区東中野3-6-18
営業時間: 11:30~~24:00(休憩時間不定)
定休日:無休
席数:19席(カウンター7席、テーブル12席)
※記事内容は取材当時の情報です