コーヒーラーメンが食べられる喫茶店『亜呂摩』がいろんな意味で凄い!

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私がこの店に来たのは、ここでしか食べることのできない、コーヒーラーメンがあるという噂を聞きつけたからだ。しかも、特許まで取っているというから本格的だ。

テーブルに座った私は、メニューを見てさっそくコーヒーラーメンなるものを見つけた……が、もっと恐ろしいものを見つけてしまった。

コーヒーもりそば、コーヒー冷やし中華、コーヒーサラダ麺……。

もしかして、なんでもコーヒーを入れればいいと思っているんじゃ……。とりあえず、多分コーヒー系の料理の中で一番オーソドックスと思われる、コーヒーラーメンを注文してみることにした。

筆者 じゃあ、コーヒーラーメンください。
店主 え? いいの?
筆者 いいのって何ですか!?
店主 いや、大丈夫。

「いいの?」って何だーーーーー!!

特許まで取ってあるならもっと自信を持ってくれー!! かなり不安になりつつも、コーヒーラーメンの完成を待つ。店主は厨房に行き、店員らしき10代後半から20代前半の女性が1人だけ店内に残って、カウンターで何かを書いている。麻雀に夢中のカップル客はまだ夢中になってやり込んでいる。

うーん、この雰囲気は、なかなか馴染めるものではない。すると突然、厨房にいた店主が私に話しかけてきた。

店主  すいませんね。
筆者  え? 何がですか?
店主  いや、カラオケが……。
筆者  え? カラオケ?
店主  本当にごめんね。
筆者  ?

私が意味不明でキョトンとしていると突然、店員の女性がカラオケを歌いだしたのだ!!「ごめんね」って、「カラオケうるさくてごめんね」って事!? 一体なんなんだこの店はァァァ!!

本当にここは喫茶店なの!? ここはスナックなんですよね!! 本当は歌えるカラオケスナックなんですよね!! 頼むからそうだと言ってくれ店主!! 私の心の叫びは店主に通じることもなく、店員は大音量でEvery Little Thingの『fragile』を熱唱……。

いくら歌われても、私はあなたと「あいのり」したくない。ホント、勘弁してください……。

いくら店員が熱唱していても、麻雀で遊んでいるカップルは平然としている。きっと、この店員が歌いだすのは日常茶飯事のことなのだろう。熱唱が終わると店員は「よし、完了!!」と言い、麻雀で遊ぶカップルの横の席に座った。やはり知り合い同士のようだ。

そうこうしているうちに、20分ほどの時間が経過しただろうか。コーヒーラーメンがついに完成し、店主が私の元へと運んできてくれた。

店主 はい、どうぞー♪
筆者 おおお、匂いもコーヒーですね!! 麺もコーヒーなんですか?
店主 うん、そうだよ。麺にコーヒーが練りこんであるのが特許なんです。
筆者 へぇー!! どうアレンジしてラーメンに合う味になっているのか楽しみです。
店主 スープもコーヒーだから、じっくり味わって召し上がってください。

まずはレンゲでスープを口に含んでみた。その味はコーヒーというより、カフェオレである。しかも、かなり甘い。かなりの量の砂糖かみりんが入っているはずだ。このスープを全て飲み干すのはちょっとツライものがある。

次に麺を食べてみたが、やはりカフェオレの味がした。この麺は、普通の麺よりも、スープの味に依存される特徴があるようだ。よって、よく噛まないと麺からはコーヒーの味がしないのである。私の独断たる分析でしかないが、あまりに甘くてクリーミィーなスープが、せっかくのコーヒー麺を殺してしまっている。

筆者  結構、甘いですね……。
店主  うん、カフェオレラーメンだからね。
筆者  え!? コーヒーラーメンじゃないのですか?
店主  ブラックのスープがコーヒーラーメン。
筆者  えええええ!!
店主  初心者はカフェオレから試したほうがいいんですよ。
筆者  美味しいです……。

さ、最初からブラックを出してくれ~!! もし皆さんが『亜呂摩』に行くことがあれば、絶対にブラックのコーヒーラーメンを注文するべきである。必ず、そっちのほうがコーヒー麺には合うはずなのだ。

店名: 亜呂摩
業種: 喫茶店
住所: 東京都葛飾区宝町2-19-16
営業時間: 11:00~21:00
定休日: 火曜
席数: 12席

※記事内容は取材時の情報です


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